【銀魂】生き様。

エピローグ ページ45

「綺麗だね」





「ああ」






．







少し肌寒い空の下






久々に二人で、満月をみた







．






．






．









「・・・私、生きてる？」



「・・・ばかか。
ったりめーだろうが」






．






確かめるようにすっと引き寄せられ

銀さんの肩に、頭を預けた






．







．







「ありがとう」


「・・・何が」






「光の中に連れてきてくれて。
強引に引っ張られて、最初は大変だったけど」






．






それでも、この世界に来てよかった






．







．







「私、多分今幸せだよ」






．






そんな私の言葉に
目を丸くした銀さんは、ふっと笑った







．







．








「お前の気持ち・・・
聞いたのはじめてだな」







やっと言えるようになったのか、と
私の頭をくしゃりと撫でた






．







．








満天の星空に、ひとつの大きな光


・・・月夜というにふさわしいほどの
そのまぶしい満月でも






．







．







「・・・A、こっちむけ」



「ん」






．







．







私の隣で、あるがままに、淡く輝く






．






・・・銀色の光には




ーーー・・・敵わないようで。






．






．







深く重なった口づけに、
肌寒かった体が温まって。







．






．







哀れな暗殺者の"生き様"は
大きな変化を見せる





．







．









ーーー・・・その淡い、ひとつの輝きをもって




fin.

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