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その手と手 ページ22

「・・・ねえ、どこいくの?」


「さあ?」











何処か遊びに行かないか、と提案を受け

反射的に頷いてしまい・・・





今は日曜日













「いく当てなかったの?」


「こういうのはただ気の向くままに
ぶらぶらすんのが楽しいんだろーが」















理屈がわからないが・・・そうらしい。












「ふーん…」






















こうやって、誰かと遊びにいくのは
初めてな気がする





















・・・いつのまにか、私の冷たい手を
包み込んだ銀さんの手は








「・・・冷たい」






なんとも言い難く、ひんやりとした














「馬鹿か。手が冷たい奴は
心があったけェんだよ。

俺も事実そうだし。紳士だし。」


「あんた、そんなあったかい心なんて
持ってたの?」




















「・・・言ったろ?テメェも同じだよ

手が冷たいのは、心があったけー証拠だ」




「・・・馬鹿らしいわね」






そんな言葉に
満更でもない印象を受けてしまった私も。




















自然と強く、握り返した銀さんの手は

大きな、男の手











何かを背負い、戦うようなものには見えない

・・・枷なんかない、自由で綺麗な手に感じた





















「・・・っ」



「あ、おい」











突然振り切った手に、銀さんの不満が飛ぶ













「・・・だめね。」


「まだんなこと言ってんのかよ」




「・・・いきなり人と触れることに
罪悪感をなくせっていうほうが難しいわ」











どうしても、此の手で他人に触れることを
拒んでしまう




























「・・・なら、慣れりゃいいだけのことだ」


「ちょっ…」











再び掴まれた手は


・・・強く、私を引っ張って。











いつかに、谷底からみたあの光の中から現れて




・・・私を谷底から引きずり出すように
伸ばされた手












強引だけど、優しいその手が。





















「お前は、穢れてなんかいねェよ」













ーーー・・・心は、綺麗なままだ












そんな言葉に、吸い込まれてーーー

季節の恵みに→←原因追求ー銀時サイドー



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night - 言い表せないほど格好良かったです。ここまでの物を考えられるシュシュさんはきっと素晴らしい方なんだと思いました。最高です。素晴らしい物語を、ありがとうございました。(口下手ですみません) (2017年8月18日 22時) (レス) id: c9c76cd361 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 華桜さん» 本当ですか!?嬉しいです!最後まで読んでくださって、光栄です!ありがとうございました! (2016年7月24日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
華桜 - 涙で前が見えないっ…!ラストで一人号泣してました。とても素晴らしいお話です! (2016年7月24日 0時) (レス) id: cc8f06af1c (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 月夜の銀の魂さん» コメントありがとうございます!読んでくださってすごく嬉しいです!楽しんでいただけていれば光栄です! (2016年6月18日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の銀の魂 - とても面白かったです 最後は心臓バクバクでした。 絵もとても上手てうらやましいです (2016年6月18日 9時) (レス) id: 468a375fbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作成日時:2014年9月20日 20時

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