【銀魂】金と愛嬌

いい職場 ページ10

案内されたそこは、たしかに資料庫と呼ぶに
ふさわしいところであった。





広い屯所の一角に設置された階段をおりて、
地下にあるその扉をあければ

たくさんの本棚に並べられたファイル。
古書や剣術の本なんかもたくさんみて取れて
久々に嗅ぐ紙の匂いが、私の鼻をくすぐった。






「ほんと助かるよ。うちの奴らは刀は一流だが
整理整頓はからっきしでなァ。
仕事の関係上資料引っ張りだしたり
するんだが、そのあとの処理がなァ・・

ま、見てくれたらわかるが、
バラバラなんだよ」


「そうなんですか」




近藤さんは、まいったまいった、と
苦笑を浮かべる。

たしかに、設置されたデスクの上にちらばった
ままの資料やファイル、床に落ちているもの
なんかも目に入る。






「Aちゃんには、年代や事件の種類ごとに
ファイルを区分してほしい。・・・ただし、
資料については他言無用だ。いいね」

「ええ！もちろん！任せてください！」





一応、司書だったというのは本当だ。

ちゃんと勉強したのだから、自分で言うのも
なんだが、頭はいい。

整頓も得意だ。むしろ好きだ。
それに加えて、提示された賃金はかなりの高額









(ーーーー・・・こんなにいい職場はないわ)






あとは、隊士さんたちとも仲良くなれば
金ヅ・・・ゴホン。一緒にお食事にいったり
できるじゃないか。







んじゃよろしくね、と資料庫から出て行った
近藤さんに手を振って。






「ーーーーさて、やりますか」






言っとくけど、私は外道でもニートでもない。
サボろうなんてことは考えてないさ。



お金をくれるなら、それ相応の仕事はする

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