【銀魂】金と愛嬌

気まぐれ ページ7

私の目的は、わかってもらえたらしい。



「俺は断固として働かせるつもりはねェ。
言っとくがここは女人禁制だからな」

「でも近藤さんでしたっけ。あの方、ここの
トップなんでしょ？私は近藤さんに拾われたんですよ」


「気まぐれだろ」





真選組が女人禁制？そんなの既知のことだ。
そして私は女。普通に考えてしまえば
働くことは不可能。

・・・が、あのトップゴリラさんには
掛けてみる価値がある






「気まぐれとはいえ、警察が死にかけの美女を
見捨てるんですか？」

「ふざけんな。ピンピンしてんじゃねーか」


「私遺書残して台風の目に
飛び込みますよ。いいんですか？」

「どんな脅しだ」




ふぅ、なんて静かに紫煙を吐き出した土方さん
ぐぬぬ。この人は何とも手強いぞ。






「あのな、見捨てる見捨てねェの問題じゃ
ねーんだよ。ここは刀握って命かける場所だ。
テメェにできる仕事はねェんだ」






そして挙句、理論上の答えを突きつけてきた。









「ーーーよし！ではこうしましょう！
土方さん、私を嫁にしてください」

「全力で拒否する」



「何ですかその即答は！？働き口がないなら、
副流煙を撒き散らす早死に確定の男とはいえ、
年収のいいあなたの懐で手を打とうって
言ってるんです！好キデス土方サン！」

「懐ってはっきり言ってんじゃねーか！」

「アイラブマネー！！！」
「最終的に本音しか漏れてねーよこいつ！」






くそう。やけくその最終手段だったのに。
やはり軽く交わされてしまった。





(ーーーけど)




こんな素敵なお金の匂い、逃すわけには
いかないのだ。

この屯所で働いて、安定した高収入を得たい

腹ん中→←何の罰だ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す