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血流 ページ33

「お、丁度良かった。土方さんもみますかィ
傑作ですぜ」

「・・・・・はあ?」




疑問符を頭に浮かべた土方さんに、
沖田君はビデオカメラを掲げる。



ーーーそして数分間、私からすると二回目に
なるその映像が流された。







「総悟・・ーーー消せ」
「いやですよ面白ェし」




すぐさま怒りをあらわにした土方さんに対して
沖田君は私に投げたものと同じ言葉を
その人にも言い放った。







「心配しなくても、Aさんがゲーム機
買ってくれたらそれでチャラなんで」

「やっぱそうなります・・?」





もう反撃する気力がない。
いや、むしろ今の私には正気すらない。

だって私のお金が今まさに、沖田君という名の
悪魔に刈り取られそうになっているのだから。


でも、それを渋っていたら余計に状況が
悪化してしまう







「よしわかった!結婚してあげます沖田君!
貯金を共有しましょう」

「絶対ェ嫌です」
「私だって嫌ですよ!最終手段です!」





どんな手荒な最終手段でィ、とあきれ顔。

どうしよう。人のためにお金使うなんて
私に死ねって言ってるのと同じだよね。


落ち込んだ私と、ニヤニヤと勝ち誇った笑みを
浮かべた沖田君の間で、

黙っていた土方さんが紫煙を一つ吐き出し
そしておもむろに口を開いた。









「ーーーわかった。総悟、俺が飯奢ってやる」

「お、土方さん男ですねィ」
「うるせーよ」




そう言ってまた、紫煙をひとはき。





「ゲーム機はテメェのサボり癖を悪化させる。
よって却下」

「・・・まあ面白ェモン見れたし、今回は
勘弁してやりまさァ」



なんて。沖田くんは、やけにあっさり
土方さんの条件を飲んだ。




それに疑問を抱きつつも

私はというと、彼の言葉にぽかんと数秒。
すると土方さんは、突然こちらを向いて
「これでいいか?」なんて問いかけてくる。





「・・・あ、えっと、はい」
「ならこの話はもう終わりだ。仕事に戻れ」





口早に言い切って
その人は自室へと戻って行った。









(ーーー・・まさか、かばってくれた?)






とくん。

不思議な感覚が体をめぐる。
多分それは血流で、いつもの倍以上の速さで
私の体内を循環しているんだ。


きゅっと胸を締め付けられるのがわかった。



















「・・・惚れやした?土方さんに」

「ッ、何のことでしょう」

おかしい→←敵



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - ゆゆのんさん» ありがとうございます!がんばります! (2016年8月15日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!今日中にUPできればと思います! (2016年8月15日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆのん - 続編、頑張ってください!(ノ・ω・)ノオオオォォォ-! (2016年8月14日 15時) (レス) id: f6bd8ab27a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 続編、おめでとうございますウウウウウ!! これからも頑張って下さい! (2016年8月14日 13時) (レス) id: 69804cea58 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 真結さん» ありがとうございます!最後まで突っ走りたいと思います! (2016年8月14日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月31日 16時

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