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性格、顔、金 ページ25

とりあえず、取り出したコップで水を一杯。





部屋はクーラーという便利なものが働いて
くれているが、厨房は蒸し暑い。じんわりと
肌に浮かんだ汗が、それを物語っている。


喉を通った冷水が、いつもより美味しく感じた
・・と思えば次の瞬間、突然襲ってきた空腹感

忙しいな私の身体。







「あの、何か食べられるものないですか?」

「はあ?・・・ったく」





さすがは大所帯の冷蔵庫。
かなり巨大なそれの扉を土方さんが開ける。
面倒くさがりながらも、探してくれるようだ。

冷気が流れ出て、少しの明かりが
暗い厨房と彼の横顔を照らした。







(・・・やっぱ、顔は良いんだけどなー)




性格と、金だよね男は。うん。
そういやこの人お金もあるんだっけ。









「ーーーあ、マヨネーズがあるぞ」
「それは食べ物じゃありません。調味料です」





やっぱり、だめだ。

顔がよくて金があっても、
切れやすい性格でマヨネーズ厨の男はだめだ






「何言ってんだ。ちょっと吸ってみろ。
幸せな気分になれるぞ」

「そんなヤバい薬みたいな効果ありませんよ」





大丈夫かなこの人。いよいよ死ぬの?
これって一本吸ったらカロリー半端ないよね






「・・もういいです。自分で探すので
どいてくださいそこ」

「はあ!?人に探させといてッ、」
「へそくりとか入ってませんかね」
「金食う気かテメェはァァァ!?」

「金を見れば脳内が勝手に胃袋に満腹指令
出しますよ」

「どうなってんだ」





最近はヘソクリを冷蔵庫に入れる人も
多いらしい。となると可能性はある。


ーーが、まあそんなうまい話があるわけもなく







「・・・・・・キムチみつけました」

「よかったな」
「何ですかその顔。馬鹿にしてるんですか」




結局、土方さんは私に向けてザマアミロとでも
言いたげな視線を送ってきたのだった。

そのあと私が持つキムチに目を向けた彼は
少し考える素振りを見せる。







「・・おい、A。お前何歳だっけか」

「は?・・・21ですけど」





んじゃ問題ねーな、と一つ呟いたその人は
何やら戸棚をがちゃがちゃとあさりだした。









「ーーーーどうせ眠れねーんだろ。
・・・・・仕方ねェから付き合ってやらァ」


「え?」





土方さんが掲げたのは、高そうな酒瓶。

酔ってません→←気が迷った



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - ゆゆのんさん» ありがとうございます!がんばります! (2016年8月15日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!今日中にUPできればと思います! (2016年8月15日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆのん - 続編、頑張ってください!(ノ・ω・)ノオオオォォォ-! (2016年8月14日 15時) (レス) id: f6bd8ab27a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 続編、おめでとうございますウウウウウ!! これからも頑張って下さい! (2016年8月14日 13時) (レス) id: 69804cea58 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 真結さん» ありがとうございます!最後まで突っ走りたいと思います! (2016年8月14日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月31日 16時

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