金と愛嬌 ページ1
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「はーあぁぁぁ・・・」
行く当てなし。土地勘もなし。
夕食にありつけるかも微妙なこの有様。
・・・いや、それより何より
「ーーーー金がない」
金金金金。
世の中それがなけりゃあ、
列車にも乗れないし、宿代もない。
こうして路頭に迷っている美女が一人で
切なげに瞳を揺らしていても、
誰一人として興味を示さないこの冷たい社会
ぐーっ、なんて空腹を主張してくる私の腹部。
やめろ。わかってるから。
そんなことしなくても気づいてるから。
殴るよ。これ以上鳴ったら殴るよ。
いやそれ私が痛いじゃんこの野郎。
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「ーーーー・・ん?」
そんな中、所謂甘味屋から漂ってきた匂い。
とはいえ、そんなものたどってもありつく金が
ないんだけれど。
ーーーーーしかしまあ、神とやらはまだ私を
捨てたわけではなさそうだ。
何気なく視線を向けた先にみえたのは、
二人の黒服をきた男。腰には刀がさしてある。
幕臣、だろう。・・・いやちょっと待って。
あの黒い制服、見覚えがある。
(ーーーー・・真選組)
つまりは直参・・・直参だ!
道理で金の匂いがするわけだ。
端正な顔をした少し幼げな青年と、
どこかゴリラの面影を感じるおじさまという
なんとも相対する感じの二人組であるが、
・・・それは今の私には全くもって
ノープログラム。意識外。
「・・いいこと思いついちゃった」
店の外椅子に腰掛けて団子を食らう二人に
近づいて「すみません」と、一つニコリ。
作戦実行に移る
「ーーーー私を、拾ってくれませんか?」
世の中、金と愛嬌が勝つ
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シュシュ☆☆(プロフ) - ゆゆのんさん» ありがとうございます!がんばります! (2016年8月15日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!今日中にUPできればと思います! (2016年8月15日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆのん - 続編、頑張ってください!(ノ・ω・)ノオオオォォォ-! (2016年8月14日 15時) (レス) id: f6bd8ab27a (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 続編、おめでとうございますウウウウウ!! これからも頑張って下さい! (2016年8月14日 13時) (レス) id: 69804cea58 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 真結さん» ありがとうございます!最後まで突っ走りたいと思います! (2016年8月14日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月31日 16時