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壁の先 ページ27

ー沖田サイドー




「何だ。デートしたかったなら
いってくれればいつでも相手してやったのに」

「お前あの状態でよくほざけるな。
どう考えても俺にそんな意思はねェ」

「私はいつでも暇だからな。オールオッケー」
「話を聞け」






結局、俺は会議から抜け出し
こいつに付き合うしかなくなった。

土方殺す。









「どこに行こうか?やはりデートの定番と
いえば遊園地だろうか」






隣を歩くAとかいう忍びは、
心底嬉しそうな横顔を見せていた。

それが、忍びというより普通の女のように
見えて。・・調子狂うっつーか。









「・・・デートじゃねェからいかねェ」

「え!?デートじゃないのか!?」
「相当なバカだな」




次はわかりやすく表情を落としたそいつに、
小さく吹き出してしまう。

そんな俺に、女は目を丸くした。









「な、何さ」

「いや?まるで百面相だな、と思ってな」

「ああ、褒めてるのか」
「んなわけねーだろィ」







相変わらずバカで見当違いだが、どうやら
変わっていていじりがいがある。

だてにドマゾやってねーな。



















「ーーーーおい、沖田」

「あ?」




そのとき聞こえたのは、真剣味を帯びた小声。
そいつの手が、俺の隊服の裾をひく。







「どうしたィ」
「あそこ」





指差した先にあるのは、家屋と家屋の間。
何やら数人群がっている。







「ただのチンピラの溜まり場じゃねーかィ」
「違う。ちゃんと見ろ」

「はあ?」





次は少し強めに囁かれ、ムカついてやけくそに
目を凝らして見る。



















「・・・チッ、そういうことかィ」






数人の野郎どもが作る壁の先、
よく見れば、おそらくまだガキであろう男女の
震える細い足が覗いていた。

嫌だ→←責任



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神奈子 - わかりました!ありがとうございます!(*^^*) (2016年7月24日 0時) (レス) id: 1035a550d0 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 神奈子さん» ありがとうございます!その作品、私もお気に入りなのでいつかは番外編書きたいと思ってます!検討してみます!ありがとうございます! (2016年7月23日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 迦楼羅さん» 本当ですか!?嬉しいです…!!最後まで楽しんでいただける小説にします!頑張ります!最後までお付き合いいただけると嬉しいです! (2016年7月23日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» コメントありがとうございます!ドMですよ!最後まで全開で頑張ります!爆笑していただけるような小説にします! (2016年7月23日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミミさん» コメントありがとうございます!確かに少女漫画でてきそうですね! (2016年7月23日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月11日 23時

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