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ページ37

「いやまじスンマセンって。
酔ってたんだって。仕方ねーだろ」

「いや仕方なくねェ。今度こそ婦女暴行容疑で
現行犯逮捕だ処刑だ極刑だ死ね」

「職権乱用じゃねーのそれ!?」





現在、パトカーの中で口論を続ける助手席の
銀さんと後部座席に座る私の隣の土方さん。
ちなみに、運転席に座る兄ちゃんによって、
銀さんは先程殺されそうになったところだ。



銀さん曰く、死への危機によって酔いが完全に
さめたらしい。






「も、もういいですから・・!喧嘩しないで
ください・・・」



いつまでも止まない言い合いにそんな言葉を
小声で投げかければ、土方さん、兄ちゃん
双方から、「「よくねェ」」と。




「何で止めたんですかィ土方さん。俺ァ逮捕
じゃなくて息の根止めたかったんです。ついで
に悪の根源であるその股のモン切り刻んで
おかまバーの店下に埋めたかったんです」


「何この子怖い!!Aチャン!?お前の
お兄ちゃん怖ェよ!」

「気安く話しかけてんじゃねーよ極刑囚」
「え、俺、極刑確定?」


「あわわわッ、お、落ち着いてください」





何だか恐ろしい会話になってなくもない。

土方さんの腕に抱き寄せられながら、
何とか制止できないかと。





「銀さんもわざと・・じゃないですし」


「だめだ。ありゃ立派な犯罪だな殺す」

「珍しく気があうじゃねーかィ土方殺す」

「オイそれどっちだ。俺か?俺を殺すのか」
「どっちもあわよくば」

「・・よーし決めた。テメェも逝け」





本当、この人たちが仲良く語り合うなんて
ことは、一生ないのかな?

仲良くしてほしいな、
個人的にはみんな好きだから。ーーなんて。




(・・でも、今は何でもいいや)





パトカーの作り出す振動に揺られ、
3日ぶりにあったその人のぬくもりを感じ、
慕う兄ちゃんの声を聞きながら。

私は何だか急に襲ってきた眠気に身を任せ
目を閉じたのだった。

紅葉狩り※土方サイド多め→←→



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わー - 凄く面白い作品で本編が終わるとかも短編集が終わる時も、もっと見たいという名残惜しい気持ちでいっぱいでした。土方さんだけに関わらず作品に出てくる全てのキャラと主人公の関係が大好きでした!このコメントを読まれるか分かりませんがお疲れ様でした!また読みます (2022年8月18日 23時) (レス) id: eba973b108 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 自分なりのミニマム最終回の続きやってみました (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - シュシュちゃんの作品はとても好きなのでこれからいっき見してみようと思います! (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 考えた内容としては沖田が2人の話聞いちゃって周りに沖田のせいでバレちゃって慌てていた所に久しぶりに近藤さん達に再会する。兄との会話は思いつきませんでした。私では力不足なので分からない事が多くて・・・大丈夫ですかね?出来たら返信お待ちしています。 (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 恥ずかしながら戻ってきてしまいました。とてもお久しぶりです。あれから自分なりに考えたのですが主ちゃんが19才でプロポーズを受けるのって早いですかね?後、ザキと終兄さんとの掛け合いもやってみました! 続く (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月31日 16時

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