【銀魂】＊ミニマム＊番外編

→ ページ35

ー土方サイドー



ーーーー太陽が、のぼった。





明け方に討ち入りを終え、片付けも済ませ、
今はパトカーで屯所へと移動する最中である。

頭に浮かぶのは、ーーさっきの惨劇である






(・・やっぱ、あのシスコンにゃ言わねー方が
よかったか)




俺が腐れ天パ野郎に直々に手を下したいとか
もはやそういう次元じゃなく、今回の討ち入り
の結果を見て抱いた後悔である。



ちょうど俺らの後ろを走るパトカーに乗ってる
であろう総悟の、万事屋に対する貧乏ゆすりが
聞こえてきそうである







「総悟の奴、今回かなり気合い入ってたなァ！
早く終わったのはいいが、どいつもこいつも
尋問できる精神状態じゃねーよ」



なんて、呑気にのたまうテメェがその元凶だ。
隣で笑う近藤さんに呆れてしまう。

どこに安全性を感じて万事屋にあいつを預ける
バカなのか。・・そういやこの人バカだった







ーーー昨日の討ち入り。

ほとんどが総悟により、片されたといって
いいだろう。

殺さずに戦闘不能にする、という指示は
守っていたものの、




(ギリギリだろありゃ・・)




沖田総悟という圧倒的な強さを持つ敵が
苛立ち全開のオーラで己の前に立っている。
あの瞳孔開いた目と不気味な笑みならば、

・・雑魚どもが精神持ってかれるにゃ十分だ









(ーーまあともかく)



結果的に、あいつの暴走のおかげで
予定より数時間早く帰宅できることになった。

ここは目を瞑ろう。









「・・近藤さん、俺ァこのままAを迎えに
いってから屯所に戻る。処理進めといてくれ」

「おーわかった！」





そろそろカブキ町に入る直前という時
俺は思わず刀に手をかけていた。






(・・・待ってろよ、)





手を出していた場合、天パはミンチ。
そうでなくとも叩っ斬る。

・・ついでにAにも説教だ。




ーーー祭りの日に注意したってのに、
全然わかってねェじゃねーか、Aの奴

→→←→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す