【銀魂】＊ミニマム＊番外編

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「わああ・・！」



水族館に着いた私たちは、早速スタジオへと
入場する。

大きな巨体で優雅に泳ぐイルカたちが、
ショーの準備をしていた。




「見てくださいよ土方さん！かわいい！」

「お前まだショー始まってねーのに
よく騒げるな」

「だって、来たの初めてですし・・」




顔を赤らめながら言い切る。
生まれて初めての海の世界はテンションマックス






「あれは怖くねーのか？でけーぞ結構」

「全然！すっごく可愛いです！」




いつになく大きな声が出るな、と嬉しくなる

ふと、土方さんに目をむけると、
やはりいつも通り落ち着いた雰囲気で。


喫煙禁止の札があったからか、今日はタバコを
はめていない口は、少しもの寂しそうに見える

・・・そこで、少しハッとした。






「あ！ご、ごめんなさい・・。子供っぽいとこ
見せちゃって」




どうしてこうも気づけば土方さんとの
テンションの差というか、
そういうものができてしまうんだろう。

まあ、私が子供だからだろうけれど。







「わっ、」
「ーーーいいじゃねーか、子供なんだから」




ぶっきらぼうに私の髪をかき乱す大きな手が
問答無用に安心感を与えてくれた。






「お前が大人しくなっちまったら、
それはそれで居心地悪ィ」

「そ、そうですか？じゃあずっと子供で！」
「それはやめろ」




年相応に成長しろ、とのご指摘。


それにクスクスと笑いをこぼしていると、
元気なお姉さんの場内放送が聞こえてきた。









《ーーーラブラブバカップルの皆様〜！
こーんにーちわー！！》


「「「「こーんにーちわー」」」」



《今日は天気がよくていいですね〜》

「「「「そーですね」」」」



《みんなの愛の炎のおかげかなー？》

「「「「そーですね！」」」」





《本日は、カップル限定イベントに参加していただき、ありがとうございます！！》

「「「「おおおおー」」」」








たもさん？たもさんいる？・・なんてつっこむ
余裕はなくて。


「あれ？」と、私たちは
二人揃ってピシリと固まる。







《さーて！長らくお待たせいたしました！

只今より・・・
イルカショー★ドルフィンリングで愛の誓い★
が、開演いたしまーす！》

「「「「きゃーー」」」」



"待ってましたー！" とか "楽しみねダーリン"
とか聞こえてくる中、私たちはというと。








．









．









「「ええええええええ！？」」





初知りの事実に口が閉じられない。

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