【銀魂】＊ミニマム＊番外編

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ー土方サイドー




「よおトシ！調子はどうだ？」

「悪くてたまるかよ」





呑気な声をあげたのは、今日現場に到着した
近藤さんで。ーー準備が整ったことを告げれば

お疲れさん！、と。







「・・そういや、Aの奴を任せちまって
すまなかったな。ぐずらなかったか？」





仕事ということではどうしようもなく。隊士の
ほとんどを駆り出した今回の討ち入りに限り、
Aを留守番させざるを得なくなったわけ
だが、・・何せあいつは、筋金入りの
ビビリ兼泣き虫兼寂しがり屋だ


おとなしく最後の砦である近藤さんを
現場に行かせるとは思えねェ。





そんな俺の心配に反し、近藤さんは

「あぁ、Aちゃんのことなら心配ねーよ」
と、ケロリと言い放つ





「心配ねェって、・・まさかあいつおとなしく
あんたを見送ったのか？」



驚きのあまり、
思わずタバコを落としそうになる。

なんとか抑えて近藤さんの返事を待てば。






「いや、泣かれちまった。それ見てると
一人で置いていくのは辛くてなァ・・、」



だからさ、とその人は続ける。









「ーーー万事屋に預けてきた！」


・・と。





「は？」

「安心だろ？万事屋はムカつく野郎だが、
腕はあるしな。それにお妙さんもいる！」









万事屋？よろずや？

ヨロズヤ？・・・え、









「・・・万事屋ァァァァァァ！？」








真っ先に浮かんでくるのは、

いつ何時見てもムカつくだらけ顏をかまし、
鼻に手を突っ込む煩悩から産まれたとしか
思えねェ天パ男。

それに加えて怪力大食いチャイナ娘に
ツッコミメガネ。

ーーおまけに近藤さんの想い人、メスゴリラ








(ーーー人選を間違えたどころの騒ぎじゃ
ねェぞこれェェェ！！)





だって、あそこにゃ人間がいねェ。

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