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人ごみから外れ、私たちはひとまず
近場にあった石垣に腰かけていた。








「で?」

「はい!えっと、き、奇遇ですね!」
「そうだな奇遇だな。・・・で?」
「ひいいいい!」




怖いよおおおお!口元は笑ってるのに
目がこれでもかってほどにがん開かれてる

大丈夫かな。目玉落ちそうだよ土方さん


そしてまあ、これは正真正銘私が招いた
事態であり。






「あ、あの・・これ、その。・・いろいろと
事情がありまして!」

「ほう。そりゃさぞかし万事屋とデートせざる
を得なくなるような壮絶な理由なんだろうな」




「い、いや・・・・・・・・・ごめんなさい」





怒ってる。土方さんこれでもかってくらい
怒ってる!!普段怒鳴ってる人って本当に
怒った時は静かになるって聞いたことある!

どうしよう。眼力に焼き殺される!





冷や汗が流して目を泳がせていれば、その人は
ーーー大きくため息きをついた。







「・・・悪かった」

「え?」





そして次に聞こえたのは、どこに根拠をおいて
いるのかわからない、予想外の謝罪。

その声がやけにくたびれていて、弱くて。
私は思わず顔を上げた。









「祭り、そんなに来たかったんだな」

「・・・土方、さん?」

「気持ちも考えず、留守番してろなんざ・・
悪かったな」




お前だって年頃の娘だしな、と。
なにそれ。ちょっとお父さんっぽいですよ。

ていうかていうか・・







「・・ッ、土方さんが謝るのはおかしいです!
わ、悪くないのに謝らないでくださいよ!!」




この人は何も悪くないじゃないか。
むしろ、こんなことになって土方さんに
謝罪なんてさせてる私の方が・・





土方さんの顔が、ぐにゃりと歪む。
慣れ親しんだ"涙"なんてものが、私の目を
覆ったのだ。









「ーーーーひっぐ、・・ごめ、・・なさいッ」

「・・・ッおい。泣くのはやめろッ」





泣き虫って、簡単には治らないんだなー、
なんて半ば他人事のように思いながら

あやすように、ふわりと抱きしめてくれた
土方さんの体温を、感じていた。

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わー - 凄く面白い作品で本編が終わるとかも短編集が終わる時も、もっと見たいという名残惜しい気持ちでいっぱいでした。土方さんだけに関わらず作品に出てくる全てのキャラと主人公の関係が大好きでした!このコメントを読まれるか分かりませんがお疲れ様でした!また読みます (2022年8月18日 23時) (レス) id: eba973b108 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 自分なりのミニマム最終回の続きやってみました (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - シュシュちゃんの作品はとても好きなのでこれからいっき見してみようと思います! (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 考えた内容としては沖田が2人の話聞いちゃって周りに沖田のせいでバレちゃって慌てていた所に久しぶりに近藤さん達に再会する。兄との会話は思いつきませんでした。私では力不足なので分からない事が多くて・・・大丈夫ですかね?出来たら返信お待ちしています。 (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 恥ずかしながら戻ってきてしまいました。とてもお久しぶりです。あれから自分なりに考えたのですが主ちゃんが19才でプロポーズを受けるのって早いですかね?後、ザキと終兄さんとの掛け合いもやってみました! 続く (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月31日 16時

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