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「す、すみません。仕事中なのに」

「かまわねェよ。こんくれェ」





一緒にデパートにきた土方さんは、
まだ隊服である。もちろん今日は仕事だから





・・が、私のために無理やり時間を
作ってくれたのだ。







「わ、私のために浴衣選んでくれるなんて
申し訳なさすぎて今すぐ首をつりたいです」

「つるな。選ぶ意味なくなるだろ」

「そ、それもそうですね!では、着て楽しんだ
あとに首をつります!」

「結局つるのかよ」





そう!


なんとなんと、祭りにいけない代わりに、
私の浴衣選びに付き合ってくれるのだそうだ

・・・何という幸せ。








「す、すごいたくさん種類がありますね」

「・・そりゃあ毎年毎年違うもんがでてりゃ
増えていくだろうな」


「どれが一番足軽っぽいですかね」
「何言ってんのお前」





いけないいけない。浴衣に足軽も何もないよね






「だったら、どれが一番貧乏な町娘っぽいですかね!?」

「あんま変わってねーけど」

「そういうのが私にぴったりだと思って!」

「・・・ハァ」





だめだこいつ、と呟かれてしまう。






「自分に似合う色とかで選べよ」

「そ、そんな高度な技術持ってないですよ」

「・・・もういい。俺が選ぶ」

「え!」






そう言って、土方さんは浴衣売り場の奥へと
足を進める。

私はとりあえず彼の後ろをついていくのだが。








「ひ、土方さん申し訳ないですよ!
お仕事で疲れてる体で私みたいな低俗な人間の
浴衣を選ばせるなんてッ!!
どうぞそこのベンチで休んでてください!」

「それじゃ一緒にきた意味がねーだろ」

「ハッ!?た、確かに!さすが土方さん!」






わかったら黙ってろ、とのこと。

それに従い、今度は大人しく土方さんを
見守ることにした




そして数十分後、
土方さんは一つの浴衣を手に取った。

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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 番外編
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わー - 凄く面白い作品で本編が終わるとかも短編集が終わる時も、もっと見たいという名残惜しい気持ちでいっぱいでした。土方さんだけに関わらず作品に出てくる全てのキャラと主人公の関係が大好きでした!このコメントを読まれるか分かりませんがお疲れ様でした!また読みます (2022年8月18日 23時) (レス) id: eba973b108 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 自分なりのミニマム最終回の続きやってみました (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - シュシュちゃんの作品はとても好きなのでこれからいっき見してみようと思います! (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 考えた内容としては沖田が2人の話聞いちゃって周りに沖田のせいでバレちゃって慌てていた所に久しぶりに近藤さん達に再会する。兄との会話は思いつきませんでした。私では力不足なので分からない事が多くて・・・大丈夫ですかね?出来たら返信お待ちしています。 (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 恥ずかしながら戻ってきてしまいました。とてもお久しぶりです。あれから自分なりに考えたのですが主ちゃんが19才でプロポーズを受けるのって早いですかね?後、ザキと終兄さんとの掛け合いもやってみました! 続く (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月31日 16時

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