【銀魂】＊ミニマム＊番外編

→ ページ19

「A、祭りの土産なにがいいか
考えとけよ。兄ちゃんがほしいもん全部
買ってきてやるからねィ。土方の財布で」

「俺の財布である以上、テメェが買ってやる
ことにはならねェ」



土方さんの額に青筋が浮かんでいるが、

兄ちゃんは楽しそうな笑顔で
私の頭を撫でてくれる。









「・・え、えっとそのお祭りのことなんだけど
私、実はお友達といくことになって」

「「は？」」






綺麗に重なったのは、
兄ちゃんと土方さんの驚きの声。

目をまん丸くしてこちらを見ている。








「・・お前に江戸の友達なんかいたのかィ」

「え！？・・い、いるよ？」

「怪しいな。その友達とやらはまさか、ネット
なんざで知り合った奴じゃねーだろうな」

「ち、違う違う！ちゃんとした人だよ！」





ぶんぶんと顔を横に振りながら、ものすごい
表情で追求してくる2人から後ずさる









「・・誰だィそいつ」

「え？」

「まず兄ちゃんにそいつを会わせろィ。
どこの馬の骨ともわからねェ野郎と土方に
Aを任せるわけにゃいかねェ」

「ええ！？」





兄ちゃん、誰連れてきても許す気ないよね
だってもう両手ポキポキ鳴らしてるもん。
確実に殺る気だもん！！








「俺がそこに入ってんのは心底疑問だが
珍しく意見が合うじゃねーか総悟。
自分の女預けられるような野郎かどうか
俺が直々に見極めてやる」

「いつあんたの女になったんですかィ」

「テメェの許可なんざいらねーよ。こいつァ
俺の女だ。シスコンも大概にしろよ」

「うるせェロリコン」
「んだとコルァァア！！」








.









「ロ、ロリコン・・」





まあ何はともあれ、助かった。
2人の言い合いを見ながら、一つ胸をなでおろす









(・・・銀さんに、口止めされてるし)









『いいか？あの面倒なロリコンとシスコンに
だけはバレるなよ。絶対お前、一ヶ月くらい
外出禁止になるぞ』




銀さんの言葉を思い出して青ざめる。
こんなことされたら祭りにいけなくなっちゃう


兄ちゃんたちに隠し事するのは気がひけるけど
何が何でも、この秘密は死守せねば・・！

→→←→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す