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ページ15

ー土方サイドー

嫌な予感を全身で感じながら、何とか
平静を保つ。

後ろでこれでもかというくらい震えるAが
いるのだ。そのせいで、割と冷静な俺。






「お前仕事は」

「Aが仕事の邪魔しちまってすいやせんね
ほら、俺と一緒に遊ぶぞ」

「お前仕事は」

「あ、そういやァ今日食堂のおばちゃが
クッキー焼いてくれるって」

「・・いやだから仕事はァァァ!?」





ついに叫びあげれば
顔をしかめて耳をふさぐ総悟。






「うるせーな土方さん。そんなに血圧あげて
寿命縮めてェんですかィ?その調子で頑張って
くだせェ」

「黙れ。サボるな腹切れ」





二言で端的に述べる。・・が、まあこいつが
大人しく仕事するわけでも、ましてや
腹を切るわけがない。









「さっきAとおもしれーもん見てたんです
土方さんにもお見せしようと思いやして」

「ホラー特集だろ?くだらねェ」

「お、よくご存知で」





よくご存知で、じゃねーよ。
何こいつ死ぬの?殺したい。









「ににに兄ちゃんッ、お、お仕事は?」

「どうしたィA。そんなとこに隠れて」





そして、俺の後ろでがくぶるを続けるそいつは
やっとこさ震える声を出した。








「だっ、だって兄ちゃんが変なもの見せて
くるからァ・・!」

「お前が嫌がるからいけねーんだろィ。
余計見せたくなるねィ」

「え、ええ!?」
「・・・いい加減にしろ総悟」




見かねて出した助け船。
Aは俺の隊服の背部分を強く握っている。






「兄妹の時間を邪魔する気ですかィ?
そりゃ野暮でさァ」

「仕事の邪魔してんのはどこのどいつだ」





殴ろうとすれば、するりと避けられてしまった
それにまた苛立ちを感じつつ、

ため息一つ。








「ーーーハァ、とりあえずその雑誌捨て・・
どうぉわ!?」





要するに、不意打ち。
目の前に広がるいっぱいのホラー画像。




ケラケラと笑う総悟と、後ろで泡を吹くA






・・・ああ、









ーーー俺はいつになったら仕事ができんだ。

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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 番外編
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わー - 凄く面白い作品で本編が終わるとかも短編集が終わる時も、もっと見たいという名残惜しい気持ちでいっぱいでした。土方さんだけに関わらず作品に出てくる全てのキャラと主人公の関係が大好きでした!このコメントを読まれるか分かりませんがお疲れ様でした!また読みます (2022年8月18日 23時) (レス) id: eba973b108 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 自分なりのミニマム最終回の続きやってみました (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - シュシュちゃんの作品はとても好きなのでこれからいっき見してみようと思います! (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 考えた内容としては沖田が2人の話聞いちゃって周りに沖田のせいでバレちゃって慌てていた所に久しぶりに近藤さん達に再会する。兄との会話は思いつきませんでした。私では力不足なので分からない事が多くて・・・大丈夫ですかね?出来たら返信お待ちしています。 (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 恥ずかしながら戻ってきてしまいました。とてもお久しぶりです。あれから自分なりに考えたのですが主ちゃんが19才でプロポーズを受けるのって早いですかね?後、ザキと終兄さんとの掛け合いもやってみました! 続く (2018年8月11日 12時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月31日 16時

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