【銀魂】先天性ブラックシンドローム

見出した価値 ページ9

いえば、ほとんど青い顔で
はあ！？、と訝しげな声を上げるその人。

全身の皮引っぺがしてやろうかしらホント。







「手伝うってお前、・・ほとんどの仕事が
ペットの捜索やら売れねェ雑貨屋の店番やら
雑用ばっかなんだぞ」

「わかってるわよ。それも含めて
手伝うって言ってるの」

「・・・まじで？」

「その代わり、ちゃんとここの住人だと
認めてちょうだい。チャイナちゃんだって
住み込みでしょ？なら問題ないわよね」




私は別に枕が変わったとしても
たとえ床であろうとも安眠できてしまうから
居場所には困らないだろうし。

まあ本当に床に寝ろなんて言われた日には
暴れるかもしれないけれど。







「・・さっきまで背中踏みつけてやるとか
なんとか言ってやがったくせに。どういう風の
吹きまわしだ」

「お望みなら実現してあげてもいいけど」
「全力で遠慮します」





たしかに何の予定もなく、テキトーに目に
ついたこの店を住まいに選んだわけで。

そうしたら、・・とんでもない貧乏らしいし
可愛げのないマセガキが二人いるし
持ち主は半ニートだし。


・・・正直ハズレだと思っていたけれど。









「・・そうね。まあ理由を簡単に言うならば、




ーーー・・従業員として働くだけの価値を
この場所に見出したから・・かしら」


「・・はあ？」






実はあたりかもしれない。




まだ確信めいたことはわからないが

・・どうにもこの銀時さんは
ピンポイントに私の興味を惹いてくる。


ダルげな中に時たま見える顔が
また何かにおわせるものをもっていて。







「それに、最初に言ったじゃない。私は
恩知らずじゃないの」

「この世で最も信用ならねー言葉だな」
「心外ね。刻まれたいの？」







ーーーー・・・まあ、それはこれから
わかっていくことだろうし。

じっくりゆっくり、見極めて行くとしますか

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