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好感 ページ34

ー銀時サイドー





「ーーーー私の両親、厳しくてね。
手錠やムチを興味を示せば、すぐに注意が
飛んで来るの」

「・・・俺は両親が正しいと思う」




こいつの人格が幼心に宿っていたとなると
何人の人間の心をいたぶってきたのだろうか

完全シリアスモードに入ったそいつを
眺めながら顔を引きつらせる








「寺子屋を卒業して、これから働こうかって時に、父のツテで、会社に入社することになって
たんだけど」



その時のことがよほど不快なのか
大きく眉を歪めるそいつ






「・・私、これでもいい子だったから比較的
両親のいう通りに生きてきたのだけれど、

ーーーそこで何かが弾けたの」




ちらりとこちらに視線を向けたAは
クスリと笑った








「私、自分の生活に少しばかり違和感をもって
いたの。・・大人になって、ようやくわかった

ーーーー自分は、人の思い通りに動くなんて
性に合わない」




そこからこうなったの、と
満面の笑みでパンと手を叩く。








「ーーーこの話はこれでおしまい」
「いや、・・つまり何?」






確かに、こいつの性分は、人にへつらうことを
不可欠とする上下関係のある仕事は無理だろう

・・・だが、それがなぜ男遊びに
繋がるのか。手順ぶっ飛びすぎじゃね?

混乱する俺に、ため息をひとつもらした
Aは、






「ーーーつまり、親に反抗したかったの」









・・・その一言で、少しだけ合点した。







「なるほど。つまり、お前はバカだな」
「自由人と言ってちょうだい」
「原始人」
「あ、そう。死にたいのね」






要するに、こいつなりに色々考え、錯誤し
たどり着いた答えだというのだろう。

・・かなり人道にそむいた手段ではあるが、
俺は不覚にも、こいつらしい生き方だと
感じてしまう。







「ーーーーま、人間なんざ四捨五入すりゃ
みんな犯罪者だしな」

「わかってるじゃない」
「威張るな」





突然背後に現れた数個の気配に神経を傾け
ながら、俺は少しだけ、・・そいつの生き方に
好感を覚えた

波打→←荒らして行く



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シュシュ(プロフ) - ポキポキポッキーさん» コメントありがとうございます!前途多難ですね…ほんとに笑 温かく見守っていただければ嬉しいです! (2015年12月20日 20時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ポキポキポッキー(プロフ) - 続編おめでとうございます!ついにくっつきましたが前途多難そうですね(笑)続編でも頑張ってください、応援しています! (2015年12月18日 0時) (レス) id: 2f2cad61da (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ハイデマリーさん» コメントありがとうございます!どうしても他キャラの小説なのに沖田さんを絡ませてしまう私…。喜んでいただける方がいらっしゃると嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2015年12月15日 20時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 夜桜さん» コメントありがとうございます!風変わりな夢主ちゃん、温かく見守っていただければと思います! (2015年12月15日 20時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ハイデマリー(プロフ) - 沖田さんが出てきた(*´∀`*)キャー 銀さんオチなのに沖田さんに反応してしまう自分…(笑) やっぱり面白いです(*´-`)テスト期間なのに読んでしまうくらい!!!← (2015年12月12日 12時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年12月5日 10時

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