【銀魂】先天性ブラックシンドローム

中学生 ページ23

ー銀時サイドー



「ーーーあのサイコパスがいねェと平和だな」





シンと静まり返った昼間の万事屋


お茶を飲む新八、
ソファに寝転がり眠りこける神楽

・・・ジャンプを読み漁る俺








「これぞ万事屋ってこったな。あーやっぱり
軽い気持ちで住まわせるんじゃなかったな。
だってよく考えてみりゃ、タダ働きの代わりに
寝床提供するっつっても肝心の依頼がねーし？
まずあいつ仕事の時だって誰か吊るすか貶める
ことしか考えてねーし。これじゃこっちが
不平等じゃねーか。なあ？そうだよな新八」




問いかければ、新八は
大きなため息一つ。









「ーーー銀さん、・・・あんたAさんが
気になるなら捜して来たらどうですか」


「・・・は？」




ズズッ、とお茶をすする新八に
素っ頓狂な声が出る。

・・・それと同時に、謎の焦燥感。








「な、何言ってんの新八。あのクソアマを？
バカなの？バカだよなお前」

「だってあんたさっきからうるさいですよ。
一体何行続けて喋ってんですか」

「普段から7行くらい喋ってるだろ俺」
「普通じゃないから言ってるんです」







・・このメガネは何を言っているのか。

俺はあいつに対して不満しかねーのに。
何が気になるって？は？






どこからともなく冷や汗が湧いて来て
ますます焦ってしまう。







「そりゃAさんはド級の腹黒ドSの
クズですけど」

「お前あいつに恨みでもあんの？」





あきれたような声が連なる






「とにかく、気になるならくすぶってないで
素直になったらいいじゃないですか」

「気になってねーし！
メガネかち割るぞコルァ！！」

「その中学生みたいな反応が一番の証拠
じゃないですか」

「黙ってろ童貞メガネ！」
「誰が童貞メガネだァァァ！！」

「お前らいい加減にしろヨ！！！
うるさくて眠れないアル！！」






結局、起床した神楽を加えての
3人の取っ組み合い

下のスナックから「うるせェェェ！」、と
怒声が聞こえて来たがそれどころじゃねェ









(ーーー誰があんなクソアマなんざ
気にかけるかってんだ)





事故って記憶喪失にでもなればいい。
心中で悪態をついていたさなか。







.







ーーーープルルル、と鳴り響いた電話

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