争いの終結 ページ20
初仕事から数日を重ねたある朝
今日も今日とて、私はソロリと
男の寝床の横に立つ。
.
「覚悟ォォォ！！」
「うるせェェェェ！こりねーなテメェは！」
なんて叫びながら彼が大好きであるはずの
布団から飛び出た銀時さん
両手でピンと縄をはってみせれば、
さらに顔を青くして。
「遅起きのお前が、小学生みてーに健康的な
起床になるなんざ、・・どんな執念だ」
「ストレスってのは放っておけば消えるような
そんな甘ったるいものではないのよ」
「じゃあソウイウ店にいけや！」
「店じゃソウイウ奴らしかいないわ。
嫌がってくれなきゃ」
「このサイコパス女が！！」
布団の周りでジリジリと繰り返される攻防は
何度目であろう。・・もういい加減飽きた
「別にいいじゃない、少しくらい」
「よくねーよ！！！」
「ちょうどベランダがあるのよ、この家。
使わないのはもったないわ」
「ちょうどって何！？
あれは人体吊るすための場所じゃねーよ！」
それは初耳である。
ふーん、なんて感心していれば。
.
「ーーーおいA、お前なんでそんなに
吊るしたいアルカ」
突然聞こえた甲高い声。
いつのまにか起床したらしい神楽ちゃんが
目をこすりながら、寝床 兼 押入れに足をかけ
こちらを観察していた
「神楽ちゃんがもう少し大人になったら
わかるわよ」
「・・・マジデカ」
「おいいい！んなわけねーだろ！」
これは生理的な現象と言うか、もはや私には
女の子の日のような存在と言うか。
周期的に現れるものなのだ。
「・・・あ、神楽ちゃん吊るされてみる？」
「そんな勧誘初めてされたアル」
ニコリと笑えば、
冷たい目で見られてしまう。
「ーーーま、諦めろって。・・・あ、なんなら
俺がソッチ系のDVD貸してやろーか」
「結構よ。私は銀時さんのように下品な性癖は
持ってないの」
「んだとコノヤロー。
俺の性癖の何を知ってんだコラ」
なんとも馬鹿げた会話だと嘲笑してやりたい。
さらに言葉の応酬は続いて。
.
「・・・お前ら、どっちもどっちアル」
突如白い目で言い残し、トイレに向かった
一人のいたいけな少女に、
私と彼はただ苦笑いとともに。
「・・・やめましょう、この争い」
「・・・そ、だな」
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シュシュ(プロフ) - ポキポキポッキーさん» コメントありがとうございます！前途多難ですね…ほんとに笑 温かく見守っていただければ嬉しいです！ (2015年12月20日 20時) (
レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ポキポキポッキー(プロフ) - 続編おめでとうございます！ついにくっつきましたが前途多難そうですね(笑)続編でも頑張ってください、応援しています！ (2015年12月18日 0時) (レス) id: 2f2cad61da (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ハイデマリーさん» コメントありがとうございます！どうしても他キャラの小説なのに沖田さんを絡ませてしまう私…。喜んでいただける方がいらっしゃると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2015年12月15日 20時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 夜桜さん» コメントありがとうございます！風変わりな夢主ちゃん、温かく見守っていただければと思います！ (2015年12月15日 20時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ハイデマリー(プロフ) - 沖田さんが出てきた(*´∀｀*)ｷｬｰ 銀さんオチなのに沖田さんに反応してしまう自分…(笑) やっぱり面白いです(*´-`)テスト期間なのに読んでしまうくらい!!!← (2015年12月12日 12時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ
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作成日時：2015年12月5日 10時
