【銀魂】先天性ブラックシンドローム

体力勝負 ページ14

ーーーと、いうことで。

今現在は、依頼を受けたコンビニに
出向いている。






「・・さてと、どうするかね」

「銀ちゃん、酢昆布が私を呼んでるネ」
「ゴムでもかじってろよ」



もはや神楽ちゃんの目が、万引き犯のそれと
なってきている感じがする。
お菓子コーナーで涎を垂らす彼女を哀れむ。


まあたしかに彼女も危機的だが、・・もっと
焦るべきなのは








「ーーーで、どういう作戦で行くのかしら」



・・・そう。何も手立てが思いついて
いないということ。

一応コンビニ店員として潜入することまでは
決まっているのだが、問題なのはここからだ






「私が出した案をばっさり却下したからには
さぞかしいい作戦があるんでしょうね」

「いやお前、自分の出した案もう一回
思い返してみろよ」




そんな言葉と共に白い目を食らう。
これには新八君も神楽ちゃんも異論はない様で
少しむっとする。

・・・何よ。人がせっかく考えたのに。






「監視カメラじゃ足りないから、そこら中に
鏡を構えようって、・・・至極まともな案
だったと思うのだけれど？」

「んなあからさまなことしてりゃ捕まるもんも
捕まんねーだろ。雑でテキトーすぎんだよ、
テメェは」




別に姿見鏡を使おうと言ってるわけでは
ないのだから、小さな鏡をしこむことくらい
できると思ったのだが

店内は無駄がなく、小柄な内装。
・・よく考えてみれば隠し場所がない。








「なら、店内BGMとしてお経を流しましょう
悪心が清められるかもしれないわ」

「神のご加護にコトを放り投げるな。
んなサイコパスなコンビニ誰も来ねーよ」




何がサイコパスだ。
これも立派な作戦である。





「なら演歌流そうヨ！泉ピ◯子のやつ！」
「いやピ◯子は演歌歌ってないよ神楽ちゃん」





新八君と神楽ちゃんのやりとりからも
特にヒントは得られず。

私達は結局、何も進んでいない。




んー、と頭をひねらせて。








「ーーーまあとにかく張り込んでみようぜ。
期間は今日だけじゃねェんだし」





最終的には、そんな銀時さんの一言により
体力勝負が決定した。

雰囲気チェンジ→←冗談

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す