【銀魂】先天性ブラックシンドローム

共鳴 ページ11

「ーーーおはようございます」

「おはようヨー」
「おはようございますAさん」



「・・・お前今何時だと思ってんの」





朝一番。

笑顔で挨拶を返してくれる二人の少年少女と
嫌味ったらしく声を出す銀時さん







「何時って・・まだ12時じゃないの」

「テメェのおはようとこんにちはの境目は
どこなんだクソアマ」

「10時も12時も変わらないじゃない」
「2時間の差はどこいったんだ」





つまりは寝すぎだと言いたいらしい。
確かに常人よりすこーしばかり遅起きかも
しれないけれど。






.








「・・・ってか、あれ？」





いつものパッとしない3人に加えて
・・見覚えのない姿がひとつ。







「ーーーあ、そうだった。Aさんは初対面
ですよね。こちら僕の姉上です」

「え？」


「こんにちは。・・聞いていた感じとは
随分印象が違うわね」



衝撃を抱えたまま、ふふ、と上品に笑う
その女性とメガネ君を見比べる。







.









「・・・似てないわね」





お世辞にも華やかとは言えないメガネ君に対し
お姉さんの方は大人びた
可憐さと言うかなんというか。

・・・まあ私には遠く及ばないけれど。







「志村妙といいます。どうぞよろしく」

「安西Aです。よろしく」





握手を交わせばパチリと視線が交差する

数秒間の沈黙の後、・・ハッとした






「・・何故かしら。他人な気がしませんね」
「あら奇遇ね。私もそう思っていたの」




この人とはどこか共鳴を感じる。

あちらも同じことを思っているということは
これはもう間違いないだろう。


何だか嬉しくなって、そのまま少し会話を交わす





「・・おい、絶対こいつら一緒に台所
立たせんじゃねーぞ。絶対ェ地球終わるから」

「・・・了解です」

「最恐コンビアルナ」





何か決意をしているらしい三人を端に捉えつつ
うふふ、と妙さんと二人で笑い合う。

扱い不足→←万事屋だから

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