本当の夢ノ咲学院最強ユニットはDarkですが何か？ (ページ41)

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～みゆきside・翌日～

今は丁度3時間目中盤くらいの時間。

Aのクラスが体育だったかしら。

佐賀美さんが用事があるらしく代わりに保健室にいるけれど、暇で仕方ない。

そうだ。

読んでいる皆にだけ私とAの関係について教えてあげる。

私は元々アイドルをしていたわ。

表では、ね。

本当の職業は医者なのよ、私。

まだAが4歳の時、Aの母親は死んだ。

ある病気で。

その病気は詳しい事が何も分かっていないもので、治療方もなかった。

そしてAが6歳の時。

父親と2人で病院に訪れた。

担当は私だった。

Aは6歳で母親と同じ病気にかかっていた。

私は運動を禁止させ、食事もいくつかの縛りをつけた。

そうすれば病気の進行が少し遅くなることは判明していたから。

Aも父親も素直に従ってくれた。

生きるために。

高校に入るまで特に大きな問題はなかった。

でも、高校に入ってからは問題しかなかった。

Aは今まで絶対にしなかった運動をするようになった。

食事をあまりとらないようになった。

…生きることを諦めるようになった。

高3の終わり。

ついにAは壊れてしまった。

そして、受け入れたくない事が分かってしまった。

…余命。

今のAにはもう残り僅かしか時間がない。

だから、急に活動し始めたんでしょうね。

死ぬ前にやり切る為に。

自分を犠牲にして皆の幸せのために。

もう既にAの体は悲鳴をあげているはず。

医者として私は止めないといけない。

でも、それでも、止める事なんて出来ない。

Aは本気だから。

そして、普段人に頼らないAのお願いだから。

見守っていてほしいって。

私は奇跡が起こることを諦めずに祈り続ける。

Aには、まだ生きていて欲しいから。

だから。

だからお願い。

生きることを諦めないで。