本当の夢ノ咲学院最強ユニットはDarkですが何か？ (ページ39)

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番外編【女王と幼馴染】ページ39

いつも通り庭園で紅茶を飲む。

庭園に咲き誇る花達は毎日元気そうだの。

慣れたはずなのに、少し1人が寂しいなんて笑われそうじゃ。

五月「寂しそうだな、A」

突然背後から現れて遠慮もなく目の前に座る五月。

A「ここへの立ち入りは許しておらんぞ？五月」

五月「そう言うなよ。幼馴染だろ」

A「そのことは皆知らぬ。あまり言うでない」

五月に迷惑がかかるじゃろ。

要「あれ？五月先輩おるなんて珍しいな～」

五月「要か。たまには可愛い幼馴染と話そうと思ってさ」

要「ふ～ん…」

適当に返事をして五月同様遠慮もなく座る要。

似た者同士じゃな。

要「それにしても、関西おった時の3人が集まるなんて思ってへんかったわ」

A「そうじゃな。懐かしい」

五月「A。俺らだけの時ぐらい本当のお前でいいんだぞ」

要「せやで。俺、誰にも言わんし」

A「なら、お言葉に甘えるわ」

五月「それでこそAって感じだな」

そう言ってくれる人がいる。

それだけで心の支えになる。

五月「そういや、そろそろAの母親の命日だよな？」

A「ええ。1週間後よ」

要「家族で関西の家戻るん？」

A「いいえ。毎年1人で実家に戻ってお墓参りに行っているの」

五月「なら俺も久しぶりに会いに行っていいか？」

A「勿論よ。母も喜ぶわ」

要「俺も行く。ついでに俺も家戻るかな」

五月「いいな！要の両親にも久しぶりに顔だすか」

A「行くのが楽しみね」

五月「…ところで」

ジッと見てくる五月。

A「何かしら？」

五月「体、大丈夫なのか？」

要「俺も気になっててん。先輩、この頃えらい無理してるやろ？」

A「…大丈夫よ」

五月「嘘だな」
要「嘘やね」

即答…。

A「心配し過ぎよ。私、高校生なのよ？自分の体の事くらい嫌というほど理解しているわ」

そう、分かっている。

もう私の体は限界に近いことくらい。

五月「何かあればすぐに言えよな」

要「そやね。今回だけは騙されたるから」

A「ありがとう、2人とも」

優しすぎる幼馴染達ね、本当に。