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貴方「…んっ。」
朝。起きると、母はすでに起てたようだった。
母の布団は畳まれていた。
居間へ行くと、ご飯が並んでいた。
母「あら。おはよう。」
貴方「おはよ。」
母「大丈夫?」
貴方「…?うん。」
体のことなのか、昨日のことなのか、分からなかったけど、とりあえず返事をした。
あれっ?
父がいない。
貴方「母さん。父さんは?」
母「お父さんは、散歩。」
貴方「えっ。なんで?」
朝からいつも、そんなことしないのに。
母「名無しには言うなって、言われたんだけど。お父さん、昨日のことすごく心配してるのよ。近くにいるかもしれないって言ったら。昨日の夜。一回、家の周りをまわってたのよ。」
だから、私が寝るとき居なかったんだ。
母「何だかんだ言って。可愛い一人娘だもの。大事なのよ、名無しが、名無しの子供も。」
そっか…
やっと分かった。
父が何で、妊娠が分かったときあんなことを言ったのか。
私のことを、思ってくれてたんだ。
貴方「…母さん。」
母「なに?」
貴方「父さんに、ありがとうって言ってて。」
母「ふふ。自分で言いなさいよ。」
貴方「えー。恥ずかしいから。」
そんなことを言ってたら、父が帰ってきた。
父は、何も言わずに座る。
貴方「…父さん。」
父「…なんだ。」
貴方「…ありがとう。あと、今までごめんなさい。」
父「…なんだ?どういうことだ?」
貴方「ふふ。ううん。何でもない。いただきます!」
私はご飯を食べ始めた。
本当。母さんの言う通り。
素直じゃない。
私には、分かりにくい愛だったよ。
でも、本当に
ありがとう。
心の中で父さんに言った。
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紅月(プロフ) - お父様許してくれるのかな!?(>_<;)おそ松と夢主幸せになってくれ!( * ´∀`*) (2016年11月26日 18時) (レス) id: 22b14a4e8b (このIDを非表示/違反報告)
一咲(プロフ) - ゆきたそさん» あ、あはははっ…(^▽^;)……………すみません…。 (2016年11月25日 22時) (レス) id: f3bfdd98f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきたそ - なるほど……ちょっと忘れちゃってたパターンですね( ̄▽ ̄)ニヤリッ (2016年11月25日 21時) (レス) id: 84b2aea576 (このIDを非表示/違反報告)
一咲(プロフ) - どうしよ…。このまま中途半端で、【3】に行ってもいいんですかね…?できれば早く【3】に行ってたほうがいいとは思ってるんですが… (2016年11月25日 18時) (レス) id: f3bfdd98f1 (このIDを非表示/違反報告)
一咲(プロフ) - ゆきたそさん» ストーカー事件いまだ、解決してなぃ…あっ、いや。忘れてた訳ではないですよ!?本当ですよ!?(∂v∂;) コメント。本当にありがとうございます!嬉しいっ(*>v<*) (2016年11月25日 18時) (レス) id: f3bfdd98f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一咲 | 作成日時:2016年8月12日 12時