誰が許すか38 ページ38
及川「A、話がある。」
「私にはありません。」
俺は気づくのが、遅すぎた。
だけど、お願い、もう少しだけ。
及川「お願い。聞いて。」
「.....私は、」
及川「ごめん。」
俺が真剣に頼むと、戸惑った様な顔をする。
変わらないね、まだそんな顔をしてくれるんだ。
及川「気づいた。ノートを見て、溝口くんに言われて...。」
「だから、なんですか。所詮、その程度のものだったって事です。大したことも書いてないノートに触発されて来たんだったら、帰ってください。」
及川「一生懸命書いてくれたんだろ?!自分でそういうこと言うな!!」
「貴方に言われたくない。私はもう、及川さんとは関係ない人間です。」
泣きそうな顔して言われたって、説得力ないよ。
俺だって、泣きそうだよ。
及川「ッ!!」
手を伸ばす。
頭に触れると、ビクッてしてこちらを睨む。
「触らないで、貰えますか。」
パシって振り払われるけど、今度はもう、
離さないから。
及川「ごめん、戻って来てよ.......!」
「え............?」
腕を掴んで、Aの体を包み込む。
抵抗したって、これじゃ逃げられないでしょ?
「はぁ.............転校した理由、わかりますか?」
抱きしめる手に力を込めると、また溜息。
「そう言われた時に、戻れないようにするためです。私は、ヒロインじゃないんで。」
ヒロイン?
嗚呼、姫宮と自分を.......。
及川「ヒロインだよ。もう今日はいいや、会えただけで満足。」
離すと、吃驚したように目を見開くA。
「あと、30分はこのままかと思いました。」
及川「何?及川さんにもっと抱き締めて欲しかった?」
「それは.......そうかも。」
及川「え、何それ!急にデレないでよ!」
可愛い、って思ったのいつぶりだろ。
「じゃ、今日で会うのは最後です。」
及川「だーめ、また会いに来るよ。」
少しだけ嬉しそうな顔をしたのも、わかる。
細かい事情はまだわからない。
だから、まだ姫宮を信じてる奴を説き伏せるためにも、
ここで食い下がったら、Aに合わす顔がない。
及川「主将、だからね。」
必ず、今度こそ守るからね、A。
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ネタが無いです、助けて。
そして、駄文バージョンアップ。
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水無月のぞみ - 研磨や赤葦推しだからその2人のが読みたい! (2月20日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
もちもちまる - 私はその姫宮のことを岩ちゃん風にクソ宮って言います(宮兄弟じゃないよ!!!?!?) (2022年4月25日 16時) (レス) @page12 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
フェル!(プロフ) - もう本当に面白いです!最終話から見て何回も見直してます! (2019年11月28日 18時) (レス) id: a359259d3c (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - すごい!最初の一話から面白くて引き込まれました! (2019年1月8日 1時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - アオさん» 了解です!直します! (2018年3月20日 15時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨水無月 | 作成日時:2017年12月17日 23時