純白 ページ33
『…病院?』
着いた先は真っ白い部屋だった。
どこもかしこも真っ白く、窓から見える曇った空だけが色を持っている。
どうやら個室のようで、部屋の一角にはベッドがあって、其処には病室と同じく真っ白い少女が、窓の外をじいっと見つめていた。
「嗚呼。お前に会わせたい子どもがいてな。」
少女は身にまとう服も、生気を宿していない真っ白な肌も、
其処におよそ少女につなぐとは思えない数の痛々しい透明な管も、
ショオトカットの真っ白い髪の毛も、長い長い睫毛も、其処に隠された大きな瞳も。
凡てが純白で、何だか神々しかった。まるで天使のようだ、と思った。
『…初めまして、菊池Aと申します。其処の国木田殿の職場の後輩です。ええと、貴方の御名前は?』
少女は閉じていた真っ白い睫毛を開き、私を見た。
私を見た途端、その大きな大きな瞳が零れ落ちんばかりに見開かれ、
そして目に、大粒の涙を溜めて小さな口を開いた。
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うみねこ(プロフ) - sakiさん» わざわざ受験の応援までありがとうございます😢これからも精進致します!!!ので!!!!どうか御愛読下さいッッ!!!! (2022年3月13日 22時) (レス) @page41 id: 162766b2fc (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!これからも頑張ってくだい!!!!!! (2022年3月12日 21時) (レス) id: b490b17036 (このIDを非表示/違反報告)
saki - 入試頑張ってください!!!!!!!この小説特に好きです!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年2月15日 21時) (レス) @page41 id: 0fd44e5e71 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 完熟済みの桃さん» イヤァ゛!!!!!!!私からすれば貴方しか勝たんです!、!!!!!特大ありがとうございます!!!!!!!!!!!お待たせしまくってほんと、、、申し訳無い!!!!!! (2022年2月15日 17時) (レス) @page40 id: f55211ea64 (このIDを非表示/違反報告)
完熟済みの桃 - まじでこれしか勝たんと思いました。更新待ってます (2022年1月20日 21時) (レス) @page40 id: f290e00cd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみねこ | 作成日時:2021年8月19日 0時