高潔なる理想郷 ページ32
「起きろ小娘!何時まで寝ている心算だ!もうとっくに起床予定時間を三分回っている!」
『ん゛ん…後二十分…』
「何をほざいているのだ小娘!!さっさと起きんか!!」
朝方。昨日の賢治くんとの任務でどっと疲れた私は、天日干ししておいたふっかふかの布団にくるまり優雅な朝を過ごしている筈であった。
其れが如何云う事か国木田殿の人間目覚ましによって私の貴重な睡眠時間を妨害されている訳だ。
意識はあるが此処で意地でも起きてはいけない。起きたら負けだ。仕事が待っている。
「好い加減にしろッッ!!」
布団を剥ぎ取られてしまった。
国木田殿を部屋から追い出し、晶子女医に戴いた業務用制服に着替える。
いやァ何時見ても素晴らしい着物だ。まだまだ服に着られる自分であるのが急に情けなく思える。
「小娘!!着替え終わったか!!!」
『一寸国木田殿!!確認し乍入って来ないで下さいよ!!着替え途中だったら如何するお心算で??』
「そんな事はどうでもよい。其れよりも早く朝餉を食べろ!!予定より十分回っている!!」
と、隣でどやされ、仕方無い、と呟きながら朝餉の準備をする。
そして其れをを一気に掻き込み、気持ち程度の護身用武具を手にして国木田殿に一声掛ける。
『国木田殿!準備できました!』
「…全く、貴様のせいで三十分仕事に遅れる。」
などと文句を云い乍仕事場所であろう目的地に足を運ぶ国木田殿を小走りで追いかける。
国木田殿は縦寸が在る分歩幅が大きいのだ、全く、少しは女性の歩幅の小ささも把握しておいてもらいたい。
そんなだからきっと恋人が出来ないんだぞ、と心の中で悪態を付いておく。
「…着いたぞ、此処だ。」
『…此処って…』
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うみねこ(プロフ) - sakiさん» わざわざ受験の応援までありがとうございます😢これからも精進致します!!!ので!!!!どうか御愛読下さいッッ!!!! (2022年3月13日 22時) (レス) @page41 id: 162766b2fc (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!これからも頑張ってくだい!!!!!! (2022年3月12日 21時) (レス) id: b490b17036 (このIDを非表示/違反報告)
saki - 入試頑張ってください!!!!!!!この小説特に好きです!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年2月15日 21時) (レス) @page41 id: 0fd44e5e71 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 完熟済みの桃さん» イヤァ゛!!!!!!!私からすれば貴方しか勝たんです!、!!!!!特大ありがとうございます!!!!!!!!!!!お待たせしまくってほんと、、、申し訳無い!!!!!! (2022年2月15日 17時) (レス) @page40 id: f55211ea64 (このIDを非表示/違反報告)
完熟済みの桃 - まじでこれしか勝たんと思いました。更新待ってます (2022年1月20日 21時) (レス) @page40 id: f290e00cd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみねこ | 作成日時:2021年8月19日 0時