月光、白虎照らされて ページ12
『…ッ!敦、くん?!』
其処にいたのは人ではない。
然し敦くんが喰い,殺された痕跡も見当たらない。
ならばこれらが意味することは一つだろう、元々種はあちらこちらに散らばっていた筈だ。
“確信”しなかっただけで。
「こりゃ凄い力だ。人の首くらい簡単にへし折れる。」
『太宰殿!何を呑気に!』
こうして私が思考を回している間も敦くんもとい白虎は巨体を駆使して倉庫内を駆け回る。
虎が駆けた後にはさらさらと風が流れ、あちらこちらにぶつかる白虎は木片をどんどん破壊していく。
途端、白虎の二つの金色は怯えた私を捉え、白虎は姿勢を低くし唸り出す。
と思えば空中に軽々と飛ぶ。
白銀が月光に照らされて綺麗だなぁとか、死ぬ前にはそんな呑気な事しか考えられないらしい。
あ、駄目だ、喰われる。
「全く。何を呑気に、と云っていたのはどの口だい?
まぁ、虎に喰い殺される最後というのも悪くはないが__________________
君では私を殺せない。」
太宰殿が触れた指から鮮やかな青が溢れ出す。
その青がやがて白虎を包み、白虎が居た場所には矢張り敦くんが眠っていた。
眠っている敦くんを受け止めてあげる辺り、太宰殿は優しいところもと思ってはいたが。
「……男と抱き合う趣味はない!!!」
床に敦くんを放り投げる。
床 に 敦 く ん を 放 り 投 げ る 。
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うみねこ(プロフ) - sakiさん» わざわざ受験の応援までありがとうございます😢これからも精進致します!!!ので!!!!どうか御愛読下さいッッ!!!! (2022年3月13日 22時) (レス) @page41 id: 162766b2fc (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!これからも頑張ってくだい!!!!!! (2022年3月12日 21時) (レス) id: b490b17036 (このIDを非表示/違反報告)
saki - 入試頑張ってください!!!!!!!この小説特に好きです!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年2月15日 21時) (レス) @page41 id: 0fd44e5e71 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 完熟済みの桃さん» イヤァ゛!!!!!!!私からすれば貴方しか勝たんです!、!!!!!特大ありがとうございます!!!!!!!!!!!お待たせしまくってほんと、、、申し訳無い!!!!!! (2022年2月15日 17時) (レス) @page40 id: f55211ea64 (このIDを非表示/違反報告)
完熟済みの桃 - まじでこれしか勝たんと思いました。更新待ってます (2022年1月20日 21時) (レス) @page40 id: f290e00cd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみねこ | 作成日時:2021年8月19日 0時