そういう関係 5 -江口拓也-

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こっちもあっちもそっちも

なんて贅沢にケーキを食べて、幸せだあ。なんて思ってると、プスっとフォークのおしりで頬をさされた





江「リスみたい、28には見えないね」

「子どもっぽいっていいたいの？
それとも若いねって褒めてるの？」

江「Aはずっと俺のオヒメサマだよ」

「……くっさ
ウザイし話そらすなっての」





どこでそんな言葉習得してきたのやら……と呆れながらも、少し浮ついた気持ちになる

嬉しいだなんて思ってはいないけど



ニタニタする拓也に恥ずかしさがブワッと湧き出て、思わずフォークに乗せていた1口分のショートケーキを彼の口に無理矢理入れた





江「？！www
恥ずかしいのは分かったけどいきなりはやめてよww」

「ニヤつくなよもうウザイ、マジでウザイ」





2人でやんややんや騒ぎながら食べているといつの間にか完食していて、幸せで満たされた。とラグの上に寝転がる


あぁ太るなぁ。なんて思いながらも日頃の食生活を考えれば問題ないのでは？とも思ったりして
ぼんやりと微睡む視界と、降りてくる瞼に大人しく従おうとした




江「ご褒美あげたのに俺には何にもないの〜？」

「……アンタだって食べたじゃん」

江「ちょっとくらい俺に付き合ってよ
聞いて、俺のワガママ」

「……なにぃ、も〜」




聞くだけなら。と思っていたのに、問答無用で身体を起こされ、そのままひょい。と担がれた

こういうのってお姫様抱っこが定番なのでは？なんて乙女チックな事を考えながら、抵抗する訳でもなく、そのまま運ばれる




江「お前の旦那さん、最近よっきゅーふまんなんだって」

「意味わかんない、ワガママ聞くとは言ってない」

江「え〜？いいじゃん別に
疲れてるだろうなぁと思ってケーキ買ってきたんだから」

「明日ささらじなんだから、それ忘れないでよね」



ストン。とベッドに降ろされた私

ニッと笑う彼をみると、睡魔でぼんやりとする思考の中、ああ好きだな。なんて思うあたり、やっぱり私は拓也にゾッコンなんだと思う

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