そういう関係 4 -江口拓也-

ごはん ページ40

ラーメン食べて帰ります。なんて連絡を受けて、ご飯の用意そっちのけで作業をしてると、スポンとヘッドホンが取られた




「なあああによ！」

江「食べたかったラーメン食べてない」

「は？」

江「焦らされた」

「はい？」

江「お腹いっぱいだったんだよなあ」

「ごめん、言葉のキャッチボールしてくれる？」




話を聞くと、行きたかった店が閉まってて、泣く泣く違うラーメン屋に行って、お腹いっぱいになって出てきたらその店が開いてたらしい




江「焦らされるの嫌いじゃないけど」

「クッッッッッソどうでもいいんだけど、なんかドンマイ
とりあえず返してよヘッドホン」




奪われたヘッドホンを取り返して、はあぁん。と椅子に項垂れる彼をスルーしながら再びパソコンと向き合う


画面に映るのは、ライブDVDの店舗特典としてついてくるバックステージの映像

初日は拓也が出てくれた分


特に何もすることはないが、映像のトリミングだったりは必要で、ここはいる、ここはいらない。とドンドンとカットしていく


暫くするとゆっくりヘッドホンが外されて



江「時間、もう遅いから風呂入ろ」



そう言われて、時間を見てみるのもうすぐ日が変わるそうな時間

こんな遅くまで作業を許してくれたことを少し感謝しながら、やりかけの映像をしっかり保存して、シャットダウンさせた



江「今日久しぶりにさとたくさんにあって、子どもは？って聞かれた」

「え……まだいいって思うのは私だけ……？」

江「いや、俺もまだいいかな
8年目も2人でいよーよ」

「あ、出来ちゃった。みたいなのヤダからちゃんとしてね」

江「んなこといってるとマジで抱き潰すよ」

「ウッッッッザ！！！！」

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