太宰治のヲタ活報告書 【文スト】【太宰治】

ヲタ活報告書　ページ24 ページ24

｢うっへへ…｣

｢太宰…それは流石にキモイぞ｣

｢国木田くん今日すごい辛辣だね。私泣きそう｣

｢勝手に泣いておけ。｣

｢酷い｣

｢仕事をしろ｣

ヲタ活をしているヲタクに向かって、仕事をしろと云うのは愚行だよ国木田くん。

｢なんだその腹立つ顔は｣

｢私は推しを眺めるのに忙しいから書類よろしくの顔｣

そう云うと、国木田くんは分かり易く顔を歪めた。

｢自分でやれ！！！！｣

探偵社内に大きな声が響いた。

あぁ、耳がキーンとする。

…ちゃんとやらないと面倒臭いことになりそうだなぁ…

｢そもそも、Aの何を眺めていたんだ？
Aはただ窓の外を見ているだけだろう？｣

｢良くぞ聞いてくれた。聞き給えよ！
今、外には雪が降っているだろう？｣

｢あぁ…？そうだな｣

｢Aちゃんは賢治くんや鏡花ちゃんと一緒に外の雪を見ているのだよ！！それで、さっき近くを通りかかったのだけど何を云っていたと思う！？そう。『雪積もるかなぁ』と云っていたのだ！！！可愛い！！私は雪になりたい！！｣

｢そうか。仕事はしろよ｣

｢待ち給えよ国木田くん！！｣

｢なんだ｣

｢スルーは酷くないかい！？｣

｢敦に、『あの状態の太宰さんはスルーするのが1番です』と聞いた。｣


え、酷

｢ちょっと敦くん！？｣

｢敦は今外回り中だ｣

｢絶対逃げたでしょ｣

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