検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:26,352 hit

ヲタ活報告書 ページ21 ページ21

今日も入水をしようと街を歩いていた。

すると、路地裏から聞き覚えのある声が聞こえた。

「な…!…で…!…っ……!」

それは途切れ途切れではあるが、強い意志を持っている事が聞いているだけでも分かった。

芥川くん、また誰かに怒っているのかなぁ?

彼の私への執着は凄まじいものだ。

敦くんも、何度も理不尽に襲われている。

「私は腐っても探偵社員。

困っている人がいれば助けなければいけないね。」

1人、そう呟き路地裏へ向かっていった。

そこの光景を見た時、私は文字通り絶句した。

「………は?」

自分でも驚く程に乾き、そして低い声が漏れた。

それは、目の前の誰にも届いていないようだ。

「芥川くん…?」

私が声を掛けると芥川くんは人の首に掛けていた手を離した。

勿論、その持ち上げられていた人はどさりと地に落ちた。

「君は、何をしているのかな?」

私は落とされた人物の側へ駆け寄り脈と呼吸を確かめた。

幸い、とても弱々しいが何方も大丈夫だ。

「太宰さん……これは…」

違う。私は言い訳を求めているのでは無い。

言い訳なんて要らない。

ただ、状況が飲み込めなかった。

推しが、血だらけで倒れている状況が。

「君は、彼女に何をしたのかい?」

「や、僕は…」

「私の推しは、君に何かをされる様な事をする子では無いのだけど。」

「……推し…?」

「そう。推し。尊いを大きく超越した存在。」

「成程…?」

あ、理解してないな。

「取り敢えず、私の大切な女の子に何をしていたのかな?」

私はAちゃんを背負い乍云った。

「…と云う事は、そこの娘は太宰さんと恋仲なのですか?」

「質問に質問で返さないでくれ。あと、私とAちゃんは恋仲ではないよ。只私が一方的に推してるだけだ。」

「そうですか…僕は…てっきり…」

成程ね。状況がなんとなく読めた。

「今日のところは帰るよ。」

私は路地裏の出入口へと向かう。

芥川くんの横を通る時に云った。

『次やったら…どうなるか、分かってるな。』

周りの人には聞こえないくらいの小さな声だ。

しかし、芥川くんには届いた様でヒュッと息の音が聞こえた。

脱却、探偵社へ帰ろうか。

探偵社へ向かっている途中で与謝野先生に会い、直ぐにAちゃんは治して貰えた。

しかし与謝野先生の興味からAを解剖してみたところ、悲鳴が異常な程に美しかった為、その後Aは事ある毎に与謝野先生に解剖されそうになるのであった。

ヲタ活報告書 ページ22(更新じゃないです)→←ヲタ活報告書 ページ20(微グロ注意)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
100人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雨靄古鳥 - ココロさん» ありがとうございます!今連載しているのが終わったらもしかしたら続編作るかもしれないです!! (2023年3月20日 15時) (レス) id: 668c2d07b5 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ - 完結おめでとうございます。また、機会があれば是非かいてほしいです! (2023年3月16日 15時) (レス) id: cba0ca25c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨靄古鳥 - .さん» コメントありがとうございます!承知しました。ありがとうございます! (2023年1月23日 15時) (レス) id: 41e37cad23 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - コメント失礼します。いつも作品楽しませてもらってます。太宰さんも夢主ちゃんも可愛くていつも口角が思わず上がります。新作ですが、太宰さんの後任幹部ちゃんのお話が是非読みたいです。 (2023年1月22日 23時) (レス) @page22 id: 26f49bff07 (このIDを非表示/違反報告)
雨靄古鳥 - クラゲさん» はじめまして!コメントありがとうございます!!後任夢主ちゃんですね!了解しました!ありがとうございます!! (2023年1月22日 19時) (レス) id: 41e37cad23 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨靄古鳥 | 作成日時:2023年1月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。