1週間後、キミを収穫。2 【TH】

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俺の胸と腕に包まれるAが可愛すぎてしんどい。


互いに好きだって素直な気持ちをぶつけてしまえば
途端に俺のしょーもない男の感情が溢れ、それを抑えるのがとんでもなく……しんどくて。


けど緩く笑う彼女は本当に何も知らず、まっさらだから
俺は心を鬼にしてそれを心の奥に今は閉じ込めた。
……今は、ね。







Aはとんだ田舎にとじ込もっていたから周りは気づいてないけど、本当に可愛いと思ってる。


だから、今の今まで誰にも見つからなかったのが奇跡だし
万が一キミを誰かに捕られたら…なんて考えるだけでぞっとするし、もちろん絶対に渡したくなんかなくて。



こんな感情を俺が持ってるなんて彼女はきっと知らないんだろうなって思うけど。
別にそれは知らなくてもいいや。
……だって俺、頭の中でとんでもないことを計画してるし。









気まぐれでわがままな俺だから、ずっとキミは振り回されればいい、なんてどこのガキかと思うけど俺はもう決めたしこれは気まぐれなんかじゃない。
わがままは認めるけれど、Aが好きだと気づいてそれだけじゃ満足しなくて俺にはキミが絶対必要だから。



だから俺は俺のやり方でAを……って。
たぶんすげー怒られるんだろうけど、それでも俺はキミとずっと一緒にいたいんだ。




そんな俺の考えを知らないAは無神経にあったかい、とすり寄って俺の胸に顔を埋めてへらへらしてるけどまじで……生殺し。
今は耐えろ、と言い聞かせてるのに妙なタイミングで素直になった彼女は本当に無神経だと思う。






　



　

　
｢……てひょん、………その……ちゅー、しないの？｣



｢……してほしいの？｣



｢……うん。だって……気持ちいい、から、｣







　



　
……え。まじでAは俺をどーしたいの、……と突っ込みたいけど
素直なだけで本当に深い意味はないんだろうな。


ちゅーとハグはするって言ったのは俺だけど！
でも暖かい、と微笑んで眠くなったのかどこかとろんとした瞳で俺を見つめないでほしい。


あぁもう……かなりしんどい。
でもまぁ、いっか。


俺だってキミとの全部が……気持ちいいから。









　


｢あーもうむかつく……頑張れ、俺…

A、ぎゅー！｣



｢わゎ！くるしいよ、｣



｢ほら早く腕回して！ぎゅー！｣



｢あはは！うん。……ぎゅー！…………んっ、｣








　


　


目一杯強く抱きしめて俺らはくっつけるだけのキスを、何度もした。









　

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