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ある程度の距離で目線が絡み、私のらしくないいきなりの行動に目を見開かせてもそんなの知らない。
張りがあってすべすべな綺麗な肌を手で挟むも普段はイケメンなのに崩れたそれは驚いた表情も相まって変顔だし何か……可愛いとすら思う。
「ふふっ!……テヒョン君のこんな顔……あははっ!」
TH「……先輩離して。笑うなんて酷い。」
「ふふっ……ごめんね、じゃあちゃんと私のメモ帳返して?」
……だめだ、堪えようと思っても全然だめ。
疲れてるしイライラだってしたし。
毎回嫌がらせをするんだからこれぐらいいいでしょ、なんて。
開き直りに近い今の私には先輩らしさの欠片もない。
笑うなんて酷い、とあなたは言うけれど。
すぐに振りほどかない手と酷いと言いながらも口角は上がっていって結局彼も小さく微笑んで。
やがて私の手をテヒョン君の大きな手がそっと包み込んだ。
TH「…先輩……可愛い。」
「…は…?」
TH「なんだよもう……いきなり何。
メモ帳返してほしいなら勝手に探して。
俺のカラダのどっかにあるよ?」
きゅ、と握られ包まれた手が思ったよりも熱くてびくりとして。
微笑んだまま可愛い、と私には到底似合わない言葉を至近距離であの低い独特な声で囁かれてそれにもびくりとカラダが跳ねた。
「カラダって……はぁ!?
バカな事言わないで早く返しなさい!」
TH「俺のスーツのポケットにあるよ。
だから自分で探して?ほら、早く。」
「そんなの……探せるわけないじゃないっ」
TH「このままじゃ時間ばかり過ぎちゃうよ。
まだやる事いっぱいあるんじゃないの?」
調子に乗りすぎた私が悪いのか。
ニヤリと笑うキム テヒョンが私の手をきゅ、と繋いだまま見つめて挑発的にその口角を上げて。
いきなり何、はこっちのセリフだ。
メモ帳を催促するもバカな事を抜かし始めるわ……スーツのポケットの中なんて私が探せるわけないでしょーが!
不意に握られた手を引いてヤツの太ももに重ねられる私の手。
男性のそんな場所に触れるなんて無縁な私は鉄火面はどこへやら、ぼぼぼっと頬に熱が集まってくる。
「やだっ…離してっ、」
TH「はは!ヌナのえっちぃー。くすぐったい。」
……なんで、こうなるの。
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ミイミイ(プロフ) - まいさん» まいさんいつもありがとうございます!(*^^*)ジンニムついに動きましたね作者の妄想が止まりません!暴走するかもしれませんが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです!更新も頑張りますね!(*^^*)ありがとうございます! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - しんはるさん» ドキドキしてくれるなんて嬉し過ぎます感激です!また楽しんで頂けるように更新も頑張りますねまた遊びに来てくださいね!(*^^*)作者ギャップ大好物です!頑張ります! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん嬉しいよー!読んでくれてありがとうございます!ぴょんて作者にこれからもお付き合いして下さい笑更新も頑張りますー(*^^*)大好きです! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - てじそく.さん» その反応たまんないですー!てじそく.さん私が大好きですまじで!!これを活力に更新頑張りますね!(*^^*) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
まい - いつも読んでる『まい』です!ジンニム、、くぅ〜たまらない!待ってました強引なジンニム!悪くて強引はジンニムにない印象なので、ギャップみたいなのがたまりません!今後も期待してます(^ ^) (2019年11月15日 16時) (レス) id: 2478bd21b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年10月14日 16時