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自分の意思ではないからこそ触れた場所や感触におかしくなりそう。
そんな私をじっと見つめて未だにニヤリと笑う後輩君に言葉にならなくて。
いきなりヌナって呼ぶな。えっち、ってくすぐったいとかってバカじゃないのって腹立つのに……手を離してくれなくて。
TH「どう?……見つかった?」
「……っない……も、やだ……いい加減にっ」
TH「……ふふっ。俺変な顔じゃないもん。
焦ってる先輩だって……すっげー変な顔。」
柄にもなくからかってしまった私に非があるんだろうけれど。
綺麗なご自慢のそのお顔を笑った私が悪いんだろうけれど。
そりゃあなたに比べりゃ私は普段から変な顔だし!
おまけに今は思わぬ展開に疎い私は赤面してしまい、こんな顔……すっげー変に決まってる。
TH「……ねぇ先輩。
なんで俺が……毎回こうやってガキみたいなイタズラしてるか分かる?」
「……そんなの知らないっ…………あっ!」
握られた私の手が導かれて彼の頬に触れる。
驚く間もなく同時に眼鏡と髪ゴムをするりと奪われパラリと私の髪が落ちてきて。
至近距離で交わる二人の瞳。
さっきとは違う空気空間に慌てても後の祭りで、ガラリと変わった彼の持つミステリアスな全部に全身が石のように固まってしまった。
TH「……あのダルそうなイケメンにこうやって眼鏡取られて髪を乱されたりしたの?」
「……!何言って、……返してっ」
TH「……二人がどんな関係か知らないけどさ。
もし社内でイケナイことしてんなら……腹立つよね。」
じっと見つめる瞳に動きを封じられ意味不明な言葉と行動に動きを封じられ。
取られた手をそのままくんっと引かれてしまえば反動で彼の胸に飛び込んでしまう形になってしまった。
TH「先輩が噂とは真逆だって俺、ちゃんと分かってる。
……可愛いよ。先輩はすごく可愛い。」
「……!訳わかんなっ…………すっげー変な顔って言った、」
TH「……はは!聞き間違いじゃないの?
あーもう可愛すぎ……真っ赤じゃん。
こんな先輩は俺だけ知ってればいいの。」
油断や隙は許されなくて警戒心を無くしてはいけないなんて、それはこのオフィスに身を置く自分で掲げたルールだった。
でもそれは、簡単に崩れてしまったんだ。
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ミイミイ(プロフ) - まいさん» まいさんいつもありがとうございます!(*^^*)ジンニムついに動きましたね作者の妄想が止まりません!暴走するかもしれませんが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです!更新も頑張りますね!(*^^*)ありがとうございます! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - しんはるさん» ドキドキしてくれるなんて嬉し過ぎます感激です!また楽しんで頂けるように更新も頑張りますねまた遊びに来てくださいね!(*^^*)作者ギャップ大好物です!頑張ります! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん嬉しいよー!読んでくれてありがとうございます!ぴょんて作者にこれからもお付き合いして下さい笑更新も頑張りますー(*^^*)大好きです! (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - てじそく.さん» その反応たまんないですー!てじそく.さん私が大好きですまじで!!これを活力に更新頑張りますね!(*^^*) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
まい - いつも読んでる『まい』です!ジンニム、、くぅ〜たまらない!待ってました強引なジンニム!悪くて強引はジンニムにない印象なので、ギャップみたいなのがたまりません!今後も期待してます(^ ^) (2019年11月15日 16時) (レス) id: 2478bd21b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年10月14日 16時