門限やぶり [完結]

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俺の言葉をキミはどう受け取るか、汲み取ってくれるかはわかんない。
だから……ちょっとでもいいから俺を意識して。









　

　
｢……っ……！……じょ、ジョングク君っ…｣




｢……いや？……ふふっ………ちっちゃくて可愛い。｣




｢……嫌な訳じゃ……おっ……おっきい！……｣









　



　
　
キミの指先にちょん、と触れてみればびくっと離れて。




そのまま諦める俺じゃないから今度は小指を捕まえれば驚いた表情で俺を見上げるから……ゆっくり絡めてぎゅっと握った。






小さな手。
あまり大きい訳じゃない俺のそれにすっぽり収まる小さな手。





今までは電車の中で何かと困ってるキミに俺は手を差し伸べていたけれど今からは違うよ。
そんな理由なんてなしに俺の意思でキミに触れてみたいんだ。






……この意味をキミは気づいてくれるかな。






繋がれたキミの手と俺の手。
目を見開くキミにいや？と問えば戸惑いながらもきゅ、と握り……おっきいなんて。





仕草言動反応すべてが可愛くて愛しくて……たまんない。
俺、こんなキャラじゃないんだよな、なんて笑い飛ばしたいのに……妙に照れくさい。









　
　
｢……大学行くんでしょ？じゃあ俺に送らせて。｣




｢……わわっ…………ひゃ！｣









　
　

返り討ちされたみたいで悔しいけどキミは頬を真っ赤にしてくれたからまぁ、いっか。




くんっと手をひいてみれば不意うちだったからぽすん、と思いがけず俺の胸に飛び込んだカタチになって。




……はは。本当に可愛い。めちゃくちゃ可愛いー。









　

　
　
｢……これも……いや？｣




｢…………！…………いいにおいするっ、……げ、限界です……｣









　
　
ラッキーなアクシデントに喜んでも
結局キミは全部持ってくし無自覚なそれは結構……破壊力がヤバイ。




やっぱり悔しくて、そっときゅっと抱きしめてみれば小柄なそれが全部俺に包まれて。
……いいにおいするのはキミの方でしょ、なんて。





ひとつひとつがゆっくりで未だに二人の関係は曖昧。
でもこそばゆくてもどかしくて照れくさい全部はやっぱり俺、嫌いじゃない。


　






　

　
｢……んはは。すげー楽しい。もう涙も止まったし……
ゆっくり行こ？｣







　




　
斜め上から見るキミも好きだし同じ目線になって見るのも好き。




……はは。テヒョニヒョンの言う通り俺……めちゃくちゃキミが好きみたいだ。









　


　

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