just one day 34 ページ34
お兄ちゃん、という言葉と誰がどう見ても似てる容姿が第2のイケメンはキミの兄なんだと知らせて、言葉少なくもそのまま彼女と一緒に自宅に入ってしまって。
JN「……こんな遅くまで振り回しちゃってごめんね。
Aを送ってくれてありがとう。」
綺麗に微笑み、車の鍵を取り出しながら俺に向き直った彼氏さんのさっきとはまるで違う全部と今の仕草もろもろが酷くオトナで。
「……いえ。俺がただ勝手にしただけです。」
JN「……そっか。じゃあもう夜も遅いから家まで送らせて。
少し、話をしよっか。」
有無を言わさないその微笑みはやっぱりオトナででもその表情は寂しげ。俺の好きなAさんも同じ表情をよく見せていたから言いたいことは沢山あったはずなのにぐっと飲み込んでしまうのは何でだろう。
ゆっくり歩いて近くに停めてあった某有名車メーカーのSUVに慣れた様子で乗り込んで。
JN「……君はAに好意を寄せている男の子って認識で合ってる?」
「…………まぁ、そうなりますね。
ていうかなんで俺は車に乗せられてるのか意味が分かりません。逆にあなたは……Aさんの彼氏って認識で合ってますか?」
閑静な住宅街を抜け、静かに走る車。
高級そうなレザーの座席に背中を預けるも俺の好きなあの子はいつもこうやって助手席に乗ってるのかなってぼんやり思って。
運転する姿は俺の憧れるオトナそのもので。
真っ直ぐ前を見たまま片手でネクタイを少し緩めるその仕草を見た瞬間、酷く自分が子どもに思えた。
見た目もそうだけど、さっきからイチイチ仕草や口調が様になっててあくまで自然で。勝てる要素ひとつもなくて腹が立って、冷静を装いながらも皮肉を込めて返す俺はやっぱり子ども。
JN「……君は頭がいいだろうからその認識は想像に任せるよ。」
「……随分余裕なんですね……あんなに泣かせたくせに。」
JN「……はは。君には俺が余裕そうに見えるんだね。」
この辺でいいです、と伝えればハザードを付けて停車して。
車内で俺に再び向き合った彼氏さんはため息を溢した。
JN「……はぁ。Aってさ……すんごい可愛いよね。」
「……はい……?」
……急にノロケ始めたこの人に、力んでいた俺の調子が狂わされた。
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(名前)ななナル(プロフ) - もう好きすぎて何度も読み返してます。 (2021年3月15日 21時) (レス) id: 97d380efff (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - りんねさん» 嬉しいお言葉本当にありがとうございます!元気の源です本当に嬉しいです(*^^*)更新頑張ります!また遊びに来て下さいね! (2019年8月16日 3時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます!本当に嬉しいです(*^^*)ドキドキ、キュンキュンは作者大好物ですそう言って頂き本当に感謝です!やる気出ますよ(*^^*)更新も頑張りますね☆ (2019年8月16日 3時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 本当に面白いです!キュンキュンです!いつも楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2019年8月15日 9時) (レス) id: be7f3328f0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんばんは☆むしろ…少しずつ少しずつ更新されていくコトが、よりドキドキに繋がって、丁寧な話の展開に毎回キュンキュンさせていただいております///これからも作者サマの負担のないペースで更新していただけると嬉しいです☆ (2019年8月15日 2時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年6月29日 15時