俺とヒミツの恋、しよ？ deep night ver.

just　dance　2　HS　 ページ2

気になるあのコは基本的にいつも誰にでも俺にも一定の距離がある。






仕事で話してもびくびくしてるし最低限の会話しかしてないのに終わるとぴゅーっと逃げるように離れてく。
他の社員は明るくて俺と楽しく会話して助け合って目標を掲げて切磋琢磨して仕事をするけど彼女はいつも隅っこで静か。





この前の姿はたまたまなんだろうけれど、どうしてそんな地味な格好を敢えてしてるのか、なんて親しい間柄でもないから聞けなくて何となく歯痒いし疑問は募り話してみたいのに何故かそれが出来ない自分がいて。









　

毎日の手作り弁当は凝ってて彩り鮮やか。
小さくいただきますって手を合わせてから片方の頬を膨らませて食べる姿はまじで小動物。





超絶なタイミングで社員に飲み物を静かに出し、１人１人の好みに合わせたそれは誰にでもできる事じゃないし仕事はいつだって丁寧で目立たないのに本当に気配り上手で。







気づけば目で追ってる自分がいて知れば知るほど俺の好み。
……それを認めてしまえばたぶん俺、とっくに彼女に恋してた。









　






　

親戚が経営するダンススタジオの手伝いで講師をする事になった俺。昔は踊り狂ってたぐらいこの場所に世話になってたし何となくまたカラダを動かしたいと思って。





休みや定時上がりの合間にその手伝いでたまたま受付なんかをしていれば少し緊張気味に足を踏み入れたのはまさかのあのコでまさかのダンスレッスン希望だった。






俺を見てびっくりしてるし俺もすぐにキミだって分かってびっくりして。それに目の前にいる彼女の姿は何度もまた見たいと思ってたあの本当の姿。






お互いにびっくりしてるのに必要書類に記入したそれは偽名で、もうとっくにキミだってわかってるのにまだ隠そうとしてて。聞きたい事は沢山あるのに彼女と同じ会社の同期という接点しかなかった俺は二人だけの接点が出来た事を嬉しく感じてとりあえず彼女の嘘に乗って知らないふりをしたっけ。









　
　


　

……あぁ、だめだ。
知れば知るほど俺……キミが好き。








職場でのキミとダンスレッスンでのキミは見た目は真逆だけどどっちも可愛いって思う。
俺、だいぶ入れ込んでるのかな。







それに最近やたらとキミから視線を感じてるんだけど……これって俺の勘違いかな。







もう認める。
俺はキミが好きだよ。
……だからもう黙ってないでキミのヒミツを暴いて近くに行くから。









　
　
　

　

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