love is not over 13 ページ13
沢山の好奇の目を向けられてるのが分かる。
そりゃそうだ。私は今グクの肩に担がれていてあまりにも色気がないしこんなの普通じゃない。
「……グクっ!降ろして!……っお願いだからっ…」
JK「うるさい。どうせまた逃げるくせに。」
歩く度に視界が上下に揺さぶられ、どこに向かってるか分からないその足取りと抵抗すればするほど注目の的で。
モノを運ぶような乱暴さと明らかな低い声。
お腹に感じるグクのカラダの硬さはやっぱり私の知ってる彼じゃなくて全部が苦しい。
……お願い、もう私なんかほっといて。
私、あなたのお姉さんになんて戻れない。
もう充分でしょ……綺麗な女の子とのキスや遠回しに嫌いってあなたに言われて。本当にお腹いっぱいなんだってば耐えれない。
だって……本当に愛してた。
堪えきれずに涙が溢れて。抵抗するのをピタリとやめて静かに泣いてしまえばそっとグクは私を降ろした。
でも、バカな私はやっぱりもうここにいたくなくて。
解放された、大好きな人のその腕の熱が離れた瞬間に駆け出して何年振りかの全力疾走でその場から逃げ出した。
……私が足でグクに勝てる訳なんかないのに。
JK「……はぁっ……っふざけんなっ。そんなに……そんなに俺が嫌いかよ、」
「…………!……嫌いっ、大嫌いっ……ふぇっ……」
あっという間に追い付かれて後ろから手首を掴まれてぎゅうっと抱きしめられて。
苦しくて、訳わかんなくて涙も止まらなくて。
でもふわっと香ったグクの香りが酷く懐かしくて……大好きで。
散々にあなたを否定したくて目一杯。最低な私なのにそれでもこうやって追いかけて引き寄せられて、大嫌いなんて真逆な事言ってるくせにあなたの腕をそっと握った私は本当に矛盾だらけで。
JK「…話、聞いて。俺いっぱいAに言いたい事ある。」
矛盾だらけの私の行動なのにピリついたグクの空気感が幾分か柔らかくなる。
そっと手を繋いで引かれるまま付いていって。
下ばかり向いていた私が顔を上げればそこは所謂夜の街のそういうホテル。
泣きすぎて驚くことすらできないまま部屋に足を踏み入れてしまえばドアの閉まる音が聞こえてそのままグクは正面からぎゅうっと私を優しく抱きしめた。
JK「……やっと捕まえた、A。」
なんて微笑みながら。
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ymmfsm395(プロフ) - 初めまして。ジミンペンですが、貴方様が書くジミンさん素敵でドキドキしました。ミイミイさんが書くジミンさんのおはなしが読みたいです。 (2020年11月29日 20時) (レス) id: 73b59513c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - (名前)れなさん» わぁー!ドキドキして頂けるなんて感無量です!(*^^*)ぴょんて表現……きつくないですかキモチ悪くないですか……本当に不安です( ;∀;)でもそう言ってくれる方がいらっしゃるだけでも救われます本当にこちらの方が感謝です!またいつでも遊びに来てくださいね(*^^*) (2019年10月16日 8時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)れな(プロフ) - ミイミイさん!ほんとにありがとうございます、、いつもドッキンドッキンして読んでます、、特にピョンテのところは心臓が破裂しそうです。私が叶えたくても叶えられない夢を見させていただきほんとに感謝しかないです、、これからもミイミイさんの作品を読み続けます! (2019年10月15日 21時) (レス) id: 88f8847ca6 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - わいわいぱっくさん» わー!嬉しいすぎます本当に嬉しいです!!そのお言葉を大切に大事にして納得のいく作品を描いていきたいです(*^^*)ありがとうございます!また遊びに来てください(*^^*) (2019年8月22日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
わいわいぱっく - 初見です、、ミイミイさんの作品は ひとつひとつがクオリティー高くて すごいです。頑張ってください (2019年8月21日 11時) (レス) id: 443d6f8bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2019年3月25日 3時