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怒涛のカムバックも今日で終わり。
今回の曲は私好みだったから練習以上に感情を込めながら歌って踊ったつもりだけれど、上手くできたかな。
でもそれ以上に胸につっかえているのはあの人が誰かにこの前の事を言ってしまったのではないか、という不安。
そう思えば無意識にもあの人ばかりに目で追ってしまい、あくまでもこの視線は敵を睨み付けるようなそれのはずなのに、ここ最近、彼の立つステージを見る度にもやもやしてしまう。
あまり口を開かないと思えば時折子どものようにはしゃぎ、ステージに立てばガラリと雰囲気を変えてダイレクトで大胆な詩を鋭い視線を向けながら語るように謳って。
………やっぱり私、この人……シュガさんって苦手。
私たちとは全く違う大歓声。
ここまで観客を魅了するまでに、一体どれほどの努力を積み重ねたのだろうか……なんて比べる対象にすら私はないのね。
あの場にいれば気がおかしくなりそう。
怒涛のカムバ、今日のステージもやっと終わって一息つきたいけれど社長はそれを私に許さないだろうな……
メンバー達が先に事務所に帰るのを横目に適当に理由づけ、ゆっくり身支度をして。
控え室を出て廊下の先で１人歩いていたのは苦手なあの人。
こんなタイミングはたぶんないだろうと思えば勝手に足が動く。
周りを見渡し誰もいないのを確認しつつも足早に彼に近づいた。
｢……あの、シュガ……さんっ。｣
男性と話すのは初めてなわけじゃない。
なのに妙に緊張してしまうのは何故だろう。
YG｢………なんですか。｣
｢お疲れ様です。今日のステージも圧巻でした。
私、Etoile(エトワール)のAと申します。｣
YG｢………はぁ、どうも。｣
｢……忙しいのにすみません。
あの、私をどこかで見た事ありますか？｣
YG｢……は？……いまが初対面じゃないすか…｣
面倒くさそうで怠そうで。
少し疲れが滲み出ている真っ白な肌。
深夜を過ぎた局の廊下は明るすぎて近くで見るシュガさんは思った以上に低い声を出す。
張り付けた笑顔と少ない会話でこんな新人の私を知っているか、なんて不躾な質問をするのはあなたが表情をどんな風に変えるのかを見るため。
……たぶん、あの日の事はこの人は気づいていない？
よかった。
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ミイミイ(プロフ) - sumomoさん» 読みやすいなんて……そういう部分を褒めて頂けるのは本当に嬉しいです！こんな作者ですがこれからも頑張りますので宜しければまた読んで下さいね！ありがとうございます(*^^*) (2020年10月16日 14時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ianさん» 返信遅くなってしまい本当にごめんなさい(>_<)引き続き読んでくれるように作者なりに頑張りますね！ありがとうございます(*^^*) (2020年10月16日 14時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
sumomo(プロフ) - 読みやすくて面白いです！更新の予定ありますか？？ (2020年1月28日 10時) (レス) id: 386effc071 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - もっと壊れた主人公がみたいです。 (2019年8月2日 1時) (レス) id: 3ca682ce22 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - みーさん» めちゃくちゃ嬉しいです！好みが別れるお話ですが最後までどうかお付き合いくださいっ(*^^*) (2019年1月5日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2018年12月9日 18時
