39.幸せ者 ページ40
『あー、はじめくん。好き。』
「なんだよさっきから。」
『ごめんね重いのわかってるのでも好きなの止まんないの。』
「とりあえず落ち着け。俺も好きだから。」
傍から見ればアホっぽく見られるのかもしれないが、こんな形の彼氏彼女になってしまったのだ、仕方ない。
「それにしてもAがこんなタイプだったとは。」
『私も初めてなの、こんなに好きなの。
だから気持ちの止め方わからなくて。』
ムス、と少し頬を膨らませてみせるA。
気持ちが伝わりあった直後だからなのか、無性に抱きしめたくなった。
…って、なんて変なこと考えてるんだ俺は。
何回目だよって。
「俺だってどうしたらいいかわかんねぇよ…」
彼女に恥ずかしい胸の内をさらけ出す訳にはいかねぇ。
となると、この感情はどうにもならんのだが。
『ね、私幸せだよ?はじめくん。』
「そうか。良かった。」
この笑顔を独り占めできるようになる日は来るのだろうか。
もしそうなら俺は半端じゃない幸せモンだ。
伝えきれていないこの想いを、もう少し言ってしまおうか。
「幸せすぎて死にそ。」
『ねぇ、むり。ねぇ、好き。』
彼女曰く、カッコよすぎるからデレないで。だと。
ん?素直になっちゃダメなのかよ。
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yuiki(プロフ) - 紫蘇さん» ありがとうございます!男の子視点だったので感情移入しやすい作品を作りたかったので! (2020年1月12日 21時) (レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
紫蘇 - 泣きました、めっちゃ良かったです(T−T) (2020年1月12日 21時) (レス) id: 7a199b70b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuiki | 作成日時:2019年7月16日 10時