無口少女、だけど本当は…？３【忍たま】

無口少女 ５日間で ページ30

５日後





伊作「ほんっと、治癒力は小平太なみだよね」





自分でも驚いた、まさかたった５日間で

元の体に戻るなんて…腕も鈍っていなかった





『自分でもそう思います』





とても丈夫で強い身体を産んでくれてありがとう

感謝しています





保健室に戻ろうと伊作さんと２人で歩いていると

新しく入った４年生のあの子が





守一郎「おはようございます！善法寺先輩、A先

輩！」





この子、浜守一郎は５年生が忍務の時に１年は組や

先生方と知り合い、私が休んでいた５日間で忍術学

園へと入ることになった





挨拶をして保健室に辿り着く

本当ならもう用はないのだが伊作さんが私に言いた

いことがあるらしくまた保健室に行くことに





伊作「早速だけど」





雰囲気からしてそこそこ大事な話だろう









.









.









伊作「５年は組AA、保健委員長になってく

れないか」









とても真剣そのものだ





『理由をお聞きしても』





真っ直ぐ私を見る









伊作「僕達６年生が卒業したらもちろんそれぞれの

委員会の委員長は居なくなる。５年生も４年生も委

員会はこのままで学年を上がることになる思う

そこで、どの委員会も５年生か４年生はバランスよ

く入っている。浜守一郎は来たばかりだが良い子だ

し作兵衛がいるから大丈夫だろう…」





なるほど





伊作「だけど…保健委員会には僕が卒業したら上級

生は数馬しかいないんだ、数馬が悪いとかそういう

のではない、まだ教えてないことも沢山あるし４年

生１人だけでこの委員会を支えることはとても難

しいことになる」





そう、保健委員会は怪我人の手当てだけではない

上級生になれば毒の生産やその解毒薬などといった

危険なこともしなければならない





伊作「Aちゃんはとても薬品の類は得意そうだ

し…毒の解毒薬なんて一瞬でわかってしまった

どうか、全部とは言わない。その知識と技術を数馬

達にくれてやってほしいんだ」





確かにこの知識と技術は保健委員会にとって宝みた

いな存在になる





伊作「Aちゃんがいればみんなも安心して保健委

員会を続けてくれる…頼む、保健委員長になってく

れないか」





私に土下座をしてお願いをする





とりあえず今は









『顔を上げないと話しませんから』









伊作さんの目を見て話をしたい

無口少女 保健委員会に→←無口少女 最後の上着

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す