無口少女 図書室で ページ27
図書室では
いつもの様に本の整理や修正、貸出の受付など
図書委員が全員でそれぞれ作業をしていた
長次「雷蔵…本の修正が終わったのなら久作の手伝
いをしてくれ、１年じゃ高い所は届かないだろうか
ら」
当時４年生だった雷蔵は
雷蔵「はい、わかりました」
中在家先輩に言われ新しく入ってくれた１年の元に
ここ最近は誰も図書委員に入ってはくれなかったの
で２人とも嬉しかった
雷蔵は初めての後輩なため余計に
奥の本棚に久作の姿が
雷蔵「久作、高い所は僕がやるから下の方をお願い
できるかい」
くるっとこちらを振り向き
久作「不破先輩、ありがとうございます。僕の方こ
そお願いします」
可愛らしい笑顔で応える
久作は１年生ながらも覚えが良く、とても真面目で
頼り甲斐があった
雷蔵「よし、じゃあ頑張ろうか」
２人で着々と返却本を棚に戻していく
本当にそれだけで
運が悪かったとか言えなかった
何故か突拍子もなく
雷蔵と久作の方に本棚が倒れてきた
久作「ｯ…！？」
雷蔵「！？ｯ…久作！」
雷蔵は久作に庇うように覆いかぶさる
先輩として後輩を守ろうとしたのだ
ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻ
雷蔵「……？」
だがいつまで経っても痛みは襲ってこず
後ろを見てみると
久作「……え」
.
長い髪を垂れ流し、両腕で本棚を受け止めている
美しい横顔のくのいちが
そのままゆっくりと本棚を立て直し僕達の方を見た
『……怪我は』
中在家先輩なみの小さな声で
雷蔵「…ｯ久作！怪我はないかい！？」
慌てて久作を見る
久作「…だ、大丈夫です、不破先輩は？」
相当驚いているようだ
雷蔵「僕も大丈夫…AAちゃん…だよね？
ありがとう、助けてくれて」
久作「あ、ありがとうございました！」
フイっと目を逸らし、そう。とだけ言った
これがAちゃんとの出会い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 212人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堕落性(プロフ) - ichikaさん» 自分でも治ってよかったと思っています。ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年2月26日 16時) (
レス) id: ee7fa04c32 (このIDを非表示/違反報告)
ichika - 鉢屋...。かばってやられるなんて...。治ってよかったです。鉢屋可愛いです。これからも頑張って下さい！ (2018年2月25日 11時) (レス) id: 3684cc42e7 (このIDを非表示/違反報告)
堕落性(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張って更新していこうと思います。 (2018年2月1日 20時) (レス) id: ee7fa04c32 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 凄く面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年2月1日 19時) (レス) id: 1224614e01 (このIDを非表示/違反報告)
堕落性(プロフ) - 小雪*さん» とても嬉しい言葉をありがとうございます！この作品を読んで楽しいと思っている方がいると知って本当に嬉しく思います。また頑張って更新していこうと思います！ (2018年2月1日 19時) (レス) id: ee7fa04c32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：堕落性 | 作成日時：2018年1月21日 11時
