無口少女、だけど本当は…？３【忍たま】

無口少女 先日のこと ページ26

彼女が去ったあと





小平太「なかなか度胸あるじゃないか」





最初に小平太が口を開く





留三郎「…俺結構傷ついたんだけど」


伊作「うーん、どんまい」


長次「…もそ」





１人だけ間抜け顔の人が





仙蔵「フッ…男は単純だと言っただろうが」





だがいつもの顔を戻る









仙蔵(その言葉だけで…こんなにも嬉しいなんて

な)









文次郎「…今夜、一杯やるか」





珍しく酒を誘う文次郎





仙蔵「仕方がない、付きやってやる」









忍術学園一ギンギンに忍者している潮江文次郎でも

長年連れ添った同室のやつには甘かった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





あとは５年生だけ





自分と同じ色の上着を５枚抱えて探し歩く

足がそろそろ限界なのだが、知ったこっちゃない

とある部屋に辿り着く





不破雷蔵 鉢屋三郎と札がかけられた部屋に





深呼吸をして襖を開けた









そこには









三郎以外の肩衣姿の５年生が









なんだ…いないんだ

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先日の話





不破雷蔵は鉢屋三郎を探していたが





雷蔵「なんだ、部屋にいたのか」





鉢屋三郎は普通に雷蔵と同室の部屋にいた





三郎「なぁ、雷蔵」





雷蔵は嫌な予感がした









三郎「雷蔵は…Aの事が好きなのか…？」









ほらやっぱり





雷蔵「どうしてそう思うんだい？」





三郎はぽそりと呟くように





三郎「随分と前からAの事を知っているようだっ

たし、あの遠足の時とか最初から名前呼びで…ま

ぁ、勘右衛門も最初から名前呼びだったが

兎に角、雷蔵はあいつに敏感で嬉しそうに話したり

してたから…そうなのかと」





何とも歯切れが悪い





雷蔵「…三郎にしては随分と喋るね」





雷蔵は少し可笑しかったようで





三郎「質問に答えてくれよ」





ジト目で見つめられる





雷蔵「ふふ、ごめんごめん…結構前にねAちゃん

に助けられたことがあったんだけどさ」





くすくすと笑いながら





三郎「何それ聞いたことない」





雷蔵「言ってないもの」





即答で告げられた





三郎「助けられたと言ったな、その時の話と今の話

は何の関係があるんだ」





焦っている三郎も可笑しい





雷蔵「そう焦んないでよ…４年生時、図書室でね」









雷蔵の昔話が始まった

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