無口少女 一段落 ページ13
一気に力が向け
倒れそうになるのをなんとか抑える
八左ヱ門「…よかった…ｯ」
また泣き出したのを横目に今は三郎から離れる
下級生が三郎に近寄り顔色を見たりとするので
私は邪魔だろう
あの子の元に向かい目を合わせる
ジっと待っていてくれたらしく、大きくて届かない
頭の代わりに両手で頬を撫で回した
『…来てくれてありがとう。君のお陰でなんとか間
に合うことが出来た。もうお前の森に帰っていい
よ』
この大きな獣は家の森の長で男性３人くらいを乗せ
とても速く走ることが出来る
あの時強く念じたら来てくれて忍術学園まで乗せて
ってもらった
この子が居なければ今頃間に合っていなかった
『…どうしたの？森にお帰り』
いつまで経っても動かず私の目をずっと見ている
…どうやら側に居てくれるようで
『ありがとう…何かあったらすぐ帰るんだよ』
またひと撫でし、擦り傷だらけの体を手当てしよう
と保健室に入る
下級生「ｯA先輩！！！！」
入るやいなや下級生達に抱き着かれてしまった
乱太郎「うぅっ…A先輩ｯ…よかったぁｯ」
そりゃこうなるだろう…１度に２人の先輩を失いそ
うになったんだ。頭の中なんかぐちゃぐちゃだ
『…大丈夫、大丈夫だよ』
全員泣き止むまでずっと抱き締めて大丈夫と言い続
けた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ほとんどの人は泣き疲れて寝てしまった
それを先生方が部屋に運び込んでいる
私は伊作さんに身体中の擦り傷を手当てしてもらっ
ている
伊作「どんなとこ通ってきたのさ…」
確かに自分で引くほどの傷がたくさん
『すみません、無我夢中で…』
三郎をチラッと見ると顔色はまだ悪いが呼吸も安定
し静かに眠っていたので、このまま回復すれば大丈
夫だと思う
伊作「ありがとう…鉢屋を助けてくれて」
絞り出すような声だった
『私だけではありません。今回のことは色々な人の
助けが重なって今に至るのです。運がよかったとこ
ろもありますが』
伊作「…そうだね」
納得してくれたようで
八左ヱ門「A！！」
手当てが終わると同時に八左ヱ門が抱きついてきて
今度は八左ヱ門かよ
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堕落性(プロフ) - ichikaさん» 自分でも治ってよかったと思っています。ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年2月26日 16時) (
レス) id: ee7fa04c32 (このIDを非表示/違反報告)
ichika - 鉢屋...。かばってやられるなんて...。治ってよかったです。鉢屋可愛いです。これからも頑張って下さい！ (2018年2月25日 11時) (レス) id: 3684cc42e7 (このIDを非表示/違反報告)
堕落性(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張って更新していこうと思います。 (2018年2月1日 20時) (レス) id: ee7fa04c32 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 凄く面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年2月1日 19時) (レス) id: 1224614e01 (このIDを非表示/違反報告)
堕落性(プロフ) - 小雪*さん» とても嬉しい言葉をありがとうございます！この作品を読んで楽しいと思っている方がいると知って本当に嬉しく思います。また頑張って更新していこうと思います！ (2018年2月1日 19時) (レス) id: ee7fa04c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：堕落性 | 作成日時：2018年1月21日 11時
