○37○ ページ41
.
それでも、Aさんは笑顔だった。
きっと苦しかったはずなのに。
だって、癌の最終ステージだったみたいだし…
注射で延命というか、
そんなことをしてたみたいだから。
前世の俺だけでなく、息子の存在や
俺のメンバーの存在も
Aさんの生きる意味だったんだろうな。
その大量のアルバムの間にノートを見つけた。
俺が書いたものだろう。
Aに会いたい
そういった内容がずっと書かれていたんだ。
日付が書いてあるからよくわかる、
どれだけ経っても
その気持ちが薄れることがなかったことが。
太「…また、会えたんだよ……っ
俺とAさんは、また巡り会ったよ……っ」
そう呟いたけど、、
前世の俺には伝わってるのかな。
.
.
.
太「そういえば、庭にお花…」
花壇にあったのは枯れたお花ばかり。
俺が天国にいるAさんに向けて育てたお花は
見事に枯れていた。
太「…そりゃそうだよな……
咲いてたらそれもそれで怖いか…。」
久しぶりにというか、初めてだけど
庭に足を進めた。
太「たしか、ここで焼肉したんだっけな。」
最後の日の夜、ここにAさんは確かに存在してた
.
.
.
.
太「…っ これ……」
そうだ。
すっかり忘れてた。
俺がAさんのために育てたお花の他に
もう一つ、1本だけ植えたことを。
.
.
.
『忘れな草』
俺は、年老いて意識が朦朧とする中
近くの花屋さんで購入して植えたんだ。
《私を忘れないで…》
その意味を込めて。
でもね、俺が植えたのは一つだったんだよ。
それなのにその横にもう1本、咲いていた。
なぜ咲いているのか、そこに疑問はあったけど
それよりも本数が増えてることにも疑問だった。
太「…っ Aさんなの……？」
もしかしたら、植えに来てくれたのかもしれない
確認はできないけれど。
そうだったら嬉しいよ。
同じように、私を忘れないで そう思ってるのだから
でも、、でも君は俺を忘れたよね。
俺の元に来てくれたものの…
前世の記憶は一切ないんだよ。
太「…っ Aさん……っ
なんで…俺を忘れたの……っ？」
タイミング良く、Aから電話が来た。
.
あ「太輔くん、泣いてるの？
今どこ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1041人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
IRIS(プロフ) - じゅりみつさん» おはようございます☆コメントありがとうございます！！！そう言っていただけてとても嬉しいです^^*これからも作者作品共々よろしくお願い致します！ (2017年3月23日 5時) (
レス) id: 7438c89ad9 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりみつ(プロフ) - お疲れ様です！完結おめでとうございます！アフターストーリーまで楽しく読ませて頂きました(^^) (2017年3月23日 1時) (レス) id: cbc3fa0b60 (このIDを非表示/違反報告)
IRIS(プロフ) - み れ いさん» ふふ♪♪もどかしいですよね笑 書いててももどかしかったです笑 やっぱり主人公ちゃんと太輔くんの引っ付いた妄想ばかりが先走るので廉とはあまり絡みがなく書いてしまいました…笑 (2017年1月18日 20時) (レス) id: 7438c89ad9 (このIDを非表示/違反報告)
み れ い - IRISさん» 早く二人が引っ付かないかなってドキドキしてましたよ(笑) (2017年1月18日 20時) (携帯から) (レス) id: 6b6a0a8995 (このIDを非表示/違反報告)
IRIS(プロフ) - み れ いさん» こんばんは☆☆☆わあああ！嬉しいです！！ありがとうございます！！どうですか？読んだ感想は…笑 (2017年1月18日 20時) (レス) id: 7438c89ad9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：IRIS
| 作成日時：2016年12月13日 22時
