あなたといた時〜T.F〜14

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たくさんたくさん書いてあった。



『今日短期入院に行ってきた。
そういえば、私は癌らしい。』



『私は…死ぬのかな？』


『太輔くんとまたこうして愛し合えるのに
なんでかな？』


『太輔くんとの子ども産んだ罰ですか？』


『髪の毛抜けてきた』





だんだんと病気の話が多くなってきた日記。





日々Aが感じてきた思いを今知ったんだ。





俺と笑って過ごしてきた日々でも
心の中では不安でいっぱいだったんだ。




『太輔くんといると癌消えそう』



『頭痛消えるもん。
夜ちゃんと寝れるもん。太輔くんが隣にいる日は』





『入院なんてしないよ。
どうせ死ぬならいたい人と一緒にいたい。
太輔くんと1分1秒離れたくない。
新とも離れたくない』






『入院します。』



それからは病院生活の日記が続いた。






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『精密検査をしました。
癌の最終ステージだと診断されました。
薄々気付いてたよ。
体変だもん。いつ死んでもおかしくないって。
どうしよう。太輔くんとあえなくなる。
今度はどれだけ願っても会えないんだよ。
コンサートに行くことも、、出来ないもん。
怖い。』




『太輔くんに言ったら太輔くん壊れちゃうから
言えない。』



そうだったの……？

だから、俺に言わなかったの………？



太「…ごめ……っ……っ」



俺のせいだ……っ



俺のせいでAは一人で抱えてたんだ…っ





『明日は家に帰ります。ダンボールに詰めます。
またここに帰ってこれますように。』




そこでダンボールの中身の
たくさんのノートは終わった。






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ダンボールに入ってなかったノートを開いた





『もう体は限界に来てると思う。
注射も徐々に効かなくなってきてる…
自分の体だからよくわかる。
太輔くんと離れたくない。
太輔くんにひっついてばっかりだから
怪しまれちゃうな…。』



『結婚式挙げるんだってっっっ
死にそうだね。タキシードやばかった
21日がとっても楽しみ！！！！』


『今日太輔くんが泊まってくれた。
21日まで体が持つ自信ない……。
最後に太輔くんと一つになれて良かった
幸せ。私は世界一、宇宙一、何よりも幸せ者。』



『9/19まだ私は生きてる。
太輔くんを見送って、しばらくしてから
部屋を出てこれを書いています〜。
太輔くんから電話が来て、
大丈夫、そう言ってくれたから私は大丈夫。
死んでも一人じゃない。太輔くん、頑張れ。
太輔くんミニー！！！
愛してるよ』

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