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運ばれてきたご飯を食べ、
何をするでもなくただただベッドに横になり
窓の外を眺め、ふと眠りに落ち…。
そんな日々を繰り返してる。
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今日もまた、ふと眠りに落ちていた。
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左手に暖かい手の感触がして飛び起きた
あ「!? …っ」
悠「おはよ」
あ「お兄ちゃん…。おはよう…」
悠「…。ごめん、…藤ヶ谷君じゃなくて…」
あ「…ううん。」
この空気、嫌だ。
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悠「手紙…置いてきた。」
時計を見るともうすぐ18時になるところだった。
あ「ありがとう。
もう…もうこれで終わりだから。」
悠「…なんでそんなに藤ヶ谷君がいいん…?」
あ「……もう終わったことだから。
もうほっといて。」
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悠「…A」
あ「…っ」
悠「辛いなら泣いていいんやで。」
って、抱きしめてきたお兄ちゃん。
あ「…っやめて…っ
嫌だ……っ いやっ……っ 離して…っ
太輔くん…っ じゃなきゃ…いやだ…っっ」
悠「…っ」
俺の気持ち、知ってる?
…知ってたらこんな事言わないか。
さすがにここまで言われるとキツイわ。
悠「Aっ!!もう終わったんだろ?なあ。
忘れろよっ!!
お前のこと守れねぇんだろ?
病気なのに…
癌なのにそばにいてくれないんだろ?
なんでそんなやつがいいんだよっ」
あ「そばにいてくれないんじゃないっっ
私が離れたのよっ…っ
癌だと打ち明けたら絶対そばにいてくれる。
そんなことわかってるよっ
私のことも守ってくれる。新のことだってっ
ずっとずっと離れずにそばにいてくれるよ
お兄ちゃんは太輔くんのこと
何も知らないのに勝手な事言わないでよっ
そんなやつとか言わないでよっ
出てって!!もうっ …っ早く出てってよ…っ」
宏「Aちゃん…」
俺は早く終わったから御見舞いにまた寄った。
そしたら部屋で怒鳴り合いに近いものが聞こえた。
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悠「じゃあ言えばいいだろ?
そんなにそばにいてほしいなら言えばいいだろっ
そんなんも言えない関係だったってことだろ?
結局は受け止めてなんてくれないんだろ?」
あ「太輔くんは…っ …っうっ」
(ガラガラッ)
宏「Aちゃんっっ」
悠「(ギロッ)」
宏「お前っ、」
胸ぐらを掴んだ宏光くん
あ「宏光くんっ ダメっ」
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IRIS(プロフ) - あおいさん» はい! (2016年5月28日 21時) (レス) id: 7438c89ad9 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - ありがとうございます! (2016年5月28日 19時) (レス) id: c0aadd326e (このIDを非表示/違反報告)
IRIS(プロフ) - na_chuさん» ありがとうございます☆お気に入りの部分とかありますか?♪♪ (2016年5月28日 14時) (レス) id: 7438c89ad9 (このIDを非表示/違反報告)
na_chu(プロフ) - IRISさん» ほんとに何回も読み返してます!!また更新待ってますね! (2016年5月28日 14時) (レス) id: 88746f198e (このIDを非表示/違反報告)
IRIS(プロフ) - na_chuさん» そんなこと言っていただけるなんて、嬉しいです(*≧▽≦)また作品読ませてもらいますね♪♪ (2016年5月28日 12時) (レス) id: 7438c89ad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:IRIS | 作成日時:2016年4月13日 1時