失った日々〜青峰大輝〜 2

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青「なぁ、A…」

去ろうとする私を大輝が呼び止める

青「高校に入学して、お前への気持ちを忘れようとした。」

なんで急にそんなこと。

青「でも忘れられなかった。
　 お前に嫌われていたって諦められなかった
　 A、お前が好きだ
　 お前はどう思ってるんだ？」

そんなの決まってんじゃん

　『私だって大輝が好きだよ…』

でも、でもさ？

　『遅いんだよ…
　 いつ帰ってこれるか分かんない。
　 助かるかも分かんないんだよ！？』

青「それでも！俺はお前を待ってる」

どうしてこんなときにそんなこと言うのかな…

青「好きだ、A
　 俺の気持ちは一生変わんねぇ！
　 だからずっと待ってる…！」


？『A！』

誰かが私に呼びかける
この声は、大好きな…

　『空…？』

声だけ聞こえる
きっとどこからか心配して話しかけてきてるんだね

空「俺、大輝にならお前を幸せにできると思うよ」
　『でも…！』
空「心配ねーよ！
　 だってあいつはもうあの時の大輝じゃねーだろ？
　 信じてやれって！」
　『空…ありがとう！』
空「おうっ、早く言ってこい！」

空の声が聞こえなくなる。

　『大輝…待ってて、私が帰ってくるまで
　 絶対に戻ってくるから』

青「あぁ、待ってるよ」

ありがとう、私の大好きな人。



あの日、私はひどく後悔した。
絶望もした。

それでも諦められなかった。

この思いはやっと伝わった。
目の前にいる大好きな人のところに必ず戻ろう

何年かかっても必ず…

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